数値計算法 on line

(03/9/22 updated)


最終レポート

口頭で言ったきり、ここに書いてませんでしたが、まあずっと前からウェブでは予告してあったのでいいでしょう。課題は以下のとおり
自由研究:(広い意味で)物理学に関連するテーマに関する数値計算を行い、報告する。ただ計算を書くだけではなく、普通の実験のレポートと同様に目的や考察などもきちんと書くこと。もちろん初心者は初心者なりにできる範囲で努力すればよい。締め切りは9月末。提出は理学部B406号室(サイバーではなく)。レポート提出箱の横に「授業アンケート」も置いてあるので、記入して提出してください

What's new



進行状況

  1. 4/15: 概論・チューリングマシン・数値計算上の注意など
  2. 4/23: 実験データ解析と最小2乗法(1)
  3. 5/07: 実験データ解析と最小2乗法(2)そして連立一次方程式を解くためのガウスの消去法
  4. 5/14: 非線形方程式を解く。1変数での2分法とニュートン法、ニュートン法の多変数への拡張。また、最後に次のテーマである常微分方程式の初期値問題への導入として、オイラー差分を少し。
  5. 5/21:調和振動子の初期値問題を解く方法として、オイラー差分とleap-frog法を取り上げ、その振る舞いを調べた。オイラー差分はエネルギー保存を完全に失うために解が指数的に発散するのに対し、leap-frog法は時間刻み0でエネルギーに一致する保存量を持ち、そのために長時間安定に計算できることを示した。
  6. 5/28:常微分方程式の一般的解法としてルンゲクッタ法をとりあげた。調和振動子について、エネルギー保存を調べた。ハミルトン系を計算するための方法として、leap-frogを含むsymplectic integratorの一般論(その1)
  7. 6/04:symplectic integratorの一般論の続き。symplecticであることの説明や高次のsymplectic integratorの紹介など。また、Lorenz方程式をルンゲクッタで解く実例を紹介
  8. 6/11:偏微分方程式、特に時間に依存する1次元シュレディンがー方程式の初期値問題を解く(その1)。準備として、空間差分による連立常微分方程式への変換と、オイラー法・陰的オイラー法を使った場合の確率保存の破れについて
  9. 6/18:1次元シュレディンがー方程式の初期値問題を解く(その2)。確率保存する計算方法として、Crank-Nicholson法とTrotter分解による方法(Checker Board分解)。最後に確率を使う方法(モンテカルロ法)への導入として、円周率の計算
  10. 6/25: 疑似乱数について、いくつかの代表的な生成法と注意。モンテカルロ法の例題として酔歩(random walk)
  11. 7/2: random walkの分布関数について。マルコフ過程の確率分布とその定常状態(遷移行列をかけ算することと、random walkerを使ったシミュレーション)。関連する話題として、行列の固有ベクトルを求めるpower method
  12. 7/9:イジングモデルのモンテカルロシミュレーションのイントロだった??。 最終レポートについて
  13. 9/10: 熱平衡を求めるモンテカルロシミュレーションの原理。イジングモデルの場合

感想・意見・質問等は
e-mail:kikuchi@cmc.osaka-u.ac.jp
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