「水からの伝言」と反証問題

台湾に行ってるあいだに(まだ台湾ですが)たざき氏の文章が公開されて話題のようです↓
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/Link
もっと話題にしてね
 
ネットを見ると、一部に「反証実験が不要なわけ」に納得できないかたがおられるようです。しかし、「どんなにばかばかしい話であっても反証実験をしろ」という主張は受け入れがたいですよね。反証実験が必要かどうかは、基本的に「充分に確立したと考えられる科学の常識」とどの程度かけ離れているか、で判断することになります。
「ニセ科学だから反証不要」と言っているわけではないことに注意してください。
詳しくは、ずいぶん前に書いたblogの記事を見てください
 
そうは言っても実験があったほうが説得力があるのではないか、と考えるかたには、そこで必要なものは「反証実験」ではなく「デモンストレーション」であるとお答えしたいと思います。何度も言及している「平松式人工雪実験」なら、本当に小学校でもできますから、デモには最適です。MBSでの批判番組でも同様の趣旨で、「反証実験」ではなく「平松式」を紹介していました。
 
さて、もうひとつの「反証実験が不要なわけ」(というより、無駄なわけ)として、どんな反証実験をしたところで、信じている人を説得できるわけではないということがあります。mixiの「水伝」コミュで「どのような反証実験ができたら、信じるのをやめますか」という質問を投げたことがありますが、意味のある提案はありませんでした。
「信じていない人たち」からは多くの提案があるのですが。ここではっきり言っておきますが、「信じていない人」の提案なんか、なんの役にも立ちませんよ。信じている人の気持ちは信じている当人にしかわかならないのですから。
もっとも、信じていない人が「どうしても反証実験をしろと命令されたら、こんな実験をすればいいのかなあと考えている」という意見を集めてみるのはそれはそれで面白いかもしれませんね。
 
というわけで、ここでもう一度(何度目かな)きいてみたいと思います。"「水からの伝言」は事実である"と信じているかたで、"こんな実験ができたら、「水からの伝言」は嘘だと納得する"という提案があれば、ぜひお知らせください。あるいは、今は信じていないがかつては信じていた、というかたで、"こんな実験があればよかったのに"という提案でもいいです。信じてる人はあまりこれを読んでないと思うので、後者のほうが可能性があるかもしれませんね

― posted by kikuchi at 01:37 am commentComment [135]

この記事に対するコメント[135件]

1. Sekizuka Website — November 14, 2006 @09:50:43

>詳しくは、ずいぶん前に書いたblogの記事を見てください
↓この辺?
「検証をめぐるあれこれ 」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1157819678Link
「もう一度、実験について 」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1133067503Link

Owner Comment きくち  November 14, 2006 @10:16:31

すみません(^^;
たぶん、そのへん。整理しきれてませんが。
それから「ニセ科学フォーラム」の資料↓にも書いてあります
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/forum.pdfLink
 
天羽さんのブログにも関連する記事があるはずです

3. old man — November 14, 2006 @10:37:40

> ・・反証実験をしろ」という主張は受け入れがたいですよね。
そう思います。
ただ気になるのは、ここ数日、田崎さんの文章を見て「反証実験をしろ」と書いている人たちは、水伝を信じている人たち「ではない」ことです。
「検証をめぐるあれこれ 」などへリンクを貼ればよいのでしょうか。なかなか難しいものですね。
何にしろ、議論が沸騰したのはいいことですし、大部分は田崎さんの文章を支持しているというのは喜ばしいです。

4. old man — November 14, 2006 @10:59:36

ええと、つまり言いたかったことは、
(1) 水伝を信じている人たちの問題
(2) 水伝を信じていないけど、反証は必要だと思っている人たちの問題
という二つのレベルの問題があるということです。
どちらかというと、(2)の人たちが「反証は不要」と納得するようになる方が啓蒙という意味で大事な気がします。

UpOwner Comment きくち  November 15, 2006 @02:11:44

僕たちが「反証は不要」と言っているのは、実のところ(2)への返答なのです。

6. 柘植 — November 14, 2006 @10:50:46

こんにちは、皆さん。本来きくちさんがこの話題を出された主旨には幾分反するかもしれませんが、やはりこれだけは書いておくべきだと思うので書きます。
 
>> ・・反証実験をしろ」という主張は受け入れがたいですよね。
>そう思います。
 
 この「受け入れがたさ」をもう少し論理的に説明出来る様にしておいて欲しいという事です。もともと「ニセ科学問題」というのは、「健常な社会」では「起こりえない事」が起こる事に問題があるわけです。水伝でいうなら、健常な社会人である教師が、道徳教育の教材としてとりあげるなど、「起こってはならないこと」であるわけです。それが起こってしまったという事が最も基本の問題だという認識ですね。
 そして、そのような問題が起きたときの「対策」に2種類あるわけです。一つは「起こったことの後始末的な対策」であり、もう一つが「起こってしまう根本原因に対する対策」です。この部分が「対策」あるいは「対応」という言葉にまぎれて混在してしまうわけです。そして、この2つの対策の軽重が省みられなくなるということを私は危惧しています。
 反証実験というのは「後始末的対策」にあたると私は考えています。「水が言葉を理解すると思う人がでてきた、さて困ったことだ、それが間違いだと築かせなくては」だからです。では、反証実験という「後始末」をして「水が言葉を理解するという事はあり得ない」と人が思い直すなら、それで全て良いでしょうか?私にはそうは思えません。根本の原因のところに、本来、健常な社会は「こういう事があるよ」「本当か?どうしてそう思うのだ」「これこれこうだから」「いやいや、それだけの証拠でこうだと言うのは早計だろう」といった保守性があるのが普通であり、その保守性が崩れているからこそ「起こりえない事」が起こったと考えるなら、反証実験により人が思い直したからといって、根本的な保守性の再構築はできていないと思えるわけです。
  
 この社会の保守性ということにもう少し意識を持って欲しいわけです。我々は論文等を通じて「新規な知見や技術」を提示する時に、「厳密に実験しました」「他の可能性は潰しました」と様々に苦労する訳です。それは、まさに保守性をを乗り越えるための苦労であるわけです。と同時に、だからこそその保守性を乗り越えるだけの知見や技術の提示が尊ばれるという事でもあるわけです。
 
 後始末的対策のために「反証実験を行う」という事そのものが、社会の保守性の再構築を妨げる働きをすると私は考えています。「うまい反証実験ならそれはない」という考え方もあるかもしれませんが、私には受け入れがたい面があります。なぜなら、本来の社会の健常な保守性は「いい加減な根拠で結果を提示されても却下する」という事だからです。「いい加減な根拠で結果を提示したものでも、自らの保守性の衰退により社会に流行ったら、誰かが反証実験をすることで修正する」というのは、健常な保守性と相容れない考え方だと思うわけです。

7. A-WING Website — November 14, 2006 @11:11:05

>old manさん
たぶん,読んだ後でもなお「反証実験は必要だ」と言ってる人は,よく読んでないんだと思います。特に「「水からの伝言」が事実でないというためには、実験で確かめなくてはいけないのでは?」の部分とか。
あるいは,「過去の経験が現在を未来を保証する」という,科学はもちろん,社会の基本的な法則についてあまり関心がないか。経験軽視,というか。
「経験軽視タイプ」は,実はその人自身の存在否定にもなるので,「よく読んでないタイプ」よりかなり深刻な問題です。
またこれは「大人になりきれない大人」とか「子供を注意できない大人」などの問題にもつながるように思います。

8. いしやま — November 14, 2006 @11:27:14

そもそもの問題として、たとえ反証実験をやったとしても、それらの人たちが、実験によって「反証された」ことを理解できるのか?ってのがあるように思います。
というのは、そういうのを理解できる人たちは、そもそも「反証しろ」なんていわないわけですし。

9. old man — November 14, 2006 @11:55:17

A-WINGさん、
>たぶん,読んだ後でもなお「反証実験は必要だ」と言ってる人は,
>よく読んでないんだと思います。特に「「水からの伝言」が事実
>でないというためには、実験で確かめなくてはいけないのでは?」の部分とか。
いえ、まさにその部分が読まれた上で「納得できない」という反応がなされているのだと思います。
はてなブックマークで見かけたのですが、わかりやすい例の一つが次のページの論説です。(ここのページの場合、そもそも文体にも問題がありますが)
http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000172.htmlLink
こういう感想を持つ人たち(さきほど書いた(2)の人たち)を「読解能力がない」「頭が悪い」とかいって切り捨ててしまっていいものかどうか、ということです。
多分、「科学をした経験」の有無が田崎さんの文章の理解に一定の違いを生み出すのではないかと思うのですが。

Up10. old man — November 14, 2006 @12:10:58

いしやまさん、

・反証実験をする必要はない
・「反証実験をする必要はない」ことを、
 (2)の人たち(科学の経験が薄い人)に分かりやすく伝える必要がある

と私自身は思います。

11. 温泉カワセミ — November 14, 2006 @12:28:03

こと「水伝」に限定しての話であれば、言い出しっぺの親父が『ポエム』だ『ファンタジー』だとこそくな逃げを打っているネタに、検証実験の必要などカケラもないと言い切れるのですけどね。
検証実験不要を普遍化するのは、地道な教育で理解して貰うしかないのですかね。

12. ALF874 — November 14, 2006 @12:36:58

横あいからすみません、失礼します。
>>8. old manさん
old manさんご紹介のブログ記事ですが、日を改めた別のエントリーで
議論が進んでいるようです。ブログ主氏の論調も含めた記事の意図、
田崎さんご本人のコメントなどもありましたので、
併せてご覧いただいてからのほうがよいかと思い、ご紹介させていただきます。

13. A-WING Website — November 14, 2006 @12:29:10

>old manさん
いやですから,「あるいは」として,別の可能性も提案したわけです。
あと,「頭が悪いから(どうせ理解できないから)反証しなくてもいい」説は,私じゃなくて,いしやまさんの説ですね。

14. いしやま — November 14, 2006 @13:00:26

「反証しなくていい」ではなく、「反証しても無駄」のつもりなんですが…
要するに、何をやっても「その反証は(心情的に)受け入れられない」と拒否られて終わってしまうだろうからと。例えば、「ちゃんと心が入ってないからうまくいかないんだ」と反論された場合、それにどう対応するのか、微妙ですよね。反証で制御しなきゃいけないのは、オカルトなパラメーターなわけですから。

UpOwner Comment きくち  November 15, 2006 @18:13:30

表現には注意したほうがいいのですが、「反証しても無駄」という理由の中身自体はそういうことです。だからこそ、「どういう反証実験なら認めるか」という質問になるわけです。

16. newKamer — November 14, 2006 @12:55:39

>>8. old manさん
 私は、こういう人達はなぜ自分で行動しないのだろうか?と、とても疑問に思います。本当に自分のやっていることが迂回生産になると信じているのでしょうか?水伝の批判活動に回す労力を、消耗しているだけという可能性も考えているのでしょうか?そんな疑問が浮かびます。
 
> 「読解能力がない」「頭が悪い」とかいって切り捨ててしまっていいものかどうか
 
 私は「では、あなたが正しいと考える方法で、この問題に取り組んでください」と強く思います。

17. A-WING Website — November 14, 2006 @14:52:19

>newKamerさん
>あなたが正しいと考える方法で、この問題に取り組んでください
結局は,そういうことだと思います。
多くの人が時間とお金をかけて積み上げてきた答えに納得できないのなら,自分でコストを払って別の答えを見つけるしかありません。
であるのに「そんなのはダメだ。オレを納得させてみろ」というのは,まさに「他人のふんどしで相撲を取る」です。

Owner Comment きくち  November 15, 2006 @18:21:34

「水伝は信じないが、科学者なら反証しろ」という人を納得させる努力はしません。これはまったく不毛なので。そんなに言うなら自分でやってください、というのが答です。
  
一方、「水伝は信じないが、科学者は反証実験をしたらよさそうなものなのに、なぜしないのだろうか」という程度に漠然と考えているみなさんは説得したい。
その二者の違いはわりと大きいですね。前者のようなかたがたの相手をするのは、水伝信者のみなさんの相手よりも疲れるし不毛であるというのが、これまでに得た教訓です
 
この項目を立てた理由も前者の説得ではなく、後者のようなみなさんに理解していただきたいからです

19. にゃ〜ん? — November 14, 2006 @16:23:54

科学素人で申し訳無いのですが、
私達のような素人が田崎さんの文章を読むことは稀だと思いますし、ましてや細部まで読み込むことなど皆無と思われます。残念ながら。
私はたまたま興味を惹かれて何故?何故?と調べていく事ができましたが、そこまでに至らない人は「映像(テレビなど)として間違いを見せられれば簡単じゃん!」と短絡的に思ってしまうのではないでしょうか?
それが良い訳ではありませんが、テレビに慣れ親しんだ世代では映像に依存(上手く表現できませんが)してしまう癖があるように思えますので。それこそ短絡的に。自分含めて。
反証実験が無用なのは当然なのですが、このような人達には、いつまでたっても理解できないままなのではいかと。そこが難しいですね。

Up20. ドラゴン — November 14, 2006 @17:08:08

「水からの伝言」に限っていうならば、反証実験は不要です。前にも書きましたが、論理として矛盾だらけです。このようなものに反証実験が必要となると、科学者ではない我々は、どうすればよいのでしょうか。
ただ、「マイナスイオン」となると、判断がつかない部分もあります。科学者の方の検証を期待したいと思って、こちらを読ませていただいています。
科学として対応するのか、それ以外の問題なのか、整理した方がよろしいのではないでしょうか。
 
説得する対象も、信者、よくわからないけどいいと思っている人、水伝は理解できないが言葉を大事だと思っている人・・・、それぞれで違うでしょう。
そして、第一に問題としたいのは、学校の授業で使われることです。そのため教師、保護者を第一と考えればよろしいのではないでしょうか。田崎さんの文章は、まさにそのようになっていると思います。
次に、悪徳商法に引っかかりそうな人たちでしょうか。ふりこめ詐欺みたいに政府公報で「水伝に注意!」とやってもらえるといいんですが。
信者は、後回しでいいんじゃないですか。

Owner Comment きくち  November 15, 2006 @18:25:07

マイナスイオンのほうが問題として難しいというのはその通りですね。
とりあえずは、こなみさんの「ニセ科学フォーラム」要旨を見ていただくのがいいかと思います
 
最後の点ですが、僕は「本当に信じている人は説得できない」と考えています。それについてはいろいろなところで強調しているのですが、ニセ科学批判をする理由は「半信半疑くらいの人たち」に情報を提供することです。

22. A-WING Website — November 14, 2006 @17:03:58

>にゃ〜んさん
そういう人たちのことは考えなくてもいいんじゃないでしょうか。
水伝に関しての科学の立証責任は,学校の授業によって既に果たされているはずです。
それ以上の反証を欲するのは,もう個人の問題といっていいのではないでしょうか。
まぁ早い話,「そんなに知りたきゃググれ」と。
きくちさんやたざきさんがおやりになっているのは,いわば無償サポートのようなものでしょう。
ありがたく頂きこそすれ,「もっともっと」というのは,ちょっと度が過ぎた要求のように思います。

23. かものたぬき — November 14, 2006 @17:26:38

皆さんはじめまして
16で にゃ〜ん? さんがお書きになったことですが、
>そこまでに至らない人は「映像(テレビなど)として間違いを見せられれ
>ば簡単じゃん!」と短絡的に思ってしまうのではないでしょうか?
この「映像をみせられれば簡単じゃん!」と短絡的に思っていること
そのものが柘植さんのおっしゃる「保守性が崩れている」ことなので
しょうね。
簡単に納得して、そしてまた次のにせ科学を簡単に信じてしまうわけ
です。悪徳商法に引っかかった人が手っ取り早い対応方法だけ教えて
もらって一時しのぎをした人が、すぐまた次の悪徳商法に引っかかる
のと同じようなものなのでしょう。
そうだとすると、信じてはいないけど「反証実験で納得させてくれ」
と安易な解決方法を口を開けて待っているような人に、反証実験は
必要ないことを納得していただくことは、社会の保守性を再構築する
ためにとても重要なことになりますね。

24. 柘植 — November 14, 2006 @17:30:05

こんにちは、ドラゴンさん、にゃ〜ん?さん。
 
>科学として対応するのか、それ以外の問題なのか、整理した方がよろしいのではないでしょうか。
 
まさにその部分なんです。ニセ科学問題というのは「ニセ科学」が存在する事が大問題なのではなく「蔓延している状態にある」ことが問題なんです。まあ存在して良いとは言いませんが、もし水伝が一部のカルト信者に信じられるだけで教育とかに蔓延してなかったら、マイナスイオンが一部の通販グッズにうたわれるだけで大手家電が取り上げたりしなかったら、血液型と性格の相関が一部の人だけで言われる程度で会社の人事部が人事の参考にしたりしない状況なら、物理学会でシンポジウムが開かれる事もなかっただろうと思います。「蔓延」の問題として捉えるなら、それは自然科学のみで考えることではなくまさに社会の問題です。物理学会が最初に動き出したのは、単に「問題を捉えるアンテナの感度が良かった」からというだけの話です。
 では、なぜ「蔓延」したのかという事を考えるとき、にゃ〜ん?さんの指摘された
 
>それが良い訳ではありませんが、テレビに慣れ親しんだ世代では映像に依存(上手く表現できませんが)してしまう癖があるように思えますので。それこそ短絡的に。自分含めて。
 
は重大なポイントだと思います。TVに限らず、難解そうに見えること、あるいは易しい表現でも長い説明などに「エッセンスだけ映像化して教えてくれ」という要求が普通におこなわれ、また「はい、この映像がエッセンスですよ」と提供する事が当然の様におこなわれる社会に我々は今生きているという事だと思います。そのことにより失われたものの一つに「自分の頭でかみ砕き整合性を持って論理を組み立てる力」があるわけです。それをしなくても「エッセンス」と要求するとエッセンス(らしきもの)の映像が提供されることになれてしまっているからです。
 
では、「反証実験しろ」と言う人たちの思考回路はどうでしょう。まさに「蔓延」を導き出した「エッセンスの要求と安易な提示」がそのまま現れているのでは無いでしょうか?そのように考えると、「分かり易い反証実験結果映像の提示」などは、ニセ科学の蔓延の元になった「思考の単純化」を助長する事はあっても防ぐことに成らないわけです。私に言わせると「反証実験は不必要なのではなく有害」と言うべきだろうと思っています。

UpOwner Comment きくち  November 15, 2006 @02:02:26

最後の点についてはその通りで、MBSの番組が「反証実験をしたい」と言ってきたときに、反証ではなく平松式にしてもらったのも、理由はそこにあります。MBSはそこまで含めてよくわかってくれました。
「安易な反証実験はむしろ有害である」というのは、僕たちも言いたいことなのです。

26. kossy — November 14, 2006 @21:45:06

初めて書き込みさせていただきます.
「反証実験すればいい」と言われている方の「反証実験」って,実は科学者の方が言う「デモンストレーション」とほとんど同義ということはないでしょうか?
私は,なんとなくそんな気がしていまして,そうするときくちさんの言われている
>そうは言っても実験があったほうが説得力があるのではないか、と考えるかたには、そこで必要なものは「反証実験」ではなく「デモンストレーション」であるとお答えしたいと思います。
で尽きているように感じるのですが.

Owner Comment きくち  November 15, 2006 @02:04:52

それはそうかもしれません
「デモンストレーション」なら、それなりのやりかたはあります。ただ、下のほうに書いたことと関係しますが、「反証実験のフリをしたデモンストレーション」は却ってまずいので、あくまでもデモンストレーションとしての実験を行うべきでしょう

28. たかぎF — November 14, 2006 @22:11:52

old man さんが指摘されているように,田崎さんの文書を見て「反証実験しろ」と書いている人のほとんどは(というか私が読んだものの全ては),「自分は信じていないが,ビリーバーは納得しないに違いない→反証実験すればいいじゃん」というものです.
「俺を納得させろ」よりも,「仮想敵(=ビリーバー)はこう思うに違いないからダメだ」のほうがタチが悪い.納得するのは自分ではないので,いくらでも「でもこんな人もいるかもしれないし」と不毛に続きがちです.でもこのテの「批判のしかた批判」をする人は意外に多いようで.
田崎さんが書かれた「信じないでください」は,深く考えずにうっかり信じちゃいそうな人向けに,非常に丁寧に書かれた Q&A だと思うのですが,それとは別に,「水伝は信じないけど批判のしかた批判をする人向け」の FAQ も必要なのかもしれないですね.

Owner Comment きくち  November 15, 2006 @01:57:59

「批判のしかた批判」はもう見るのも聞くのも嫌、といいたいくらい、飽きました。
正直、どのみち説得できないことがわかっている信奉者と対話するほうが、頑固な「批判のしかた批判」に対応するよりもはるかに楽ですね。
「批判のしかた批判」をしてくれるより、「これが正しい批判活動だ」というのを実践して貰ったほうが生産的なんですけどね。

Up30. TAKESAN Website — November 14, 2006 @23:14:36

今晩は。
 
たかぎFさんが仰る様に、「反証実験すべきだ」と言う人の大部分は、水伝には懐疑的なのではないかと思います(はっきりした根拠はありませんが)。そう言う人は、反証実験が行われた事実を知れば水伝に否定的になる、という人がいると想定しているのだと思います。しかし、反証実験がある事を知れば態度を変える、という人は、そもそも、田崎さんのテキストを読んで納得するのではないかと思います。
 
で、「反証実験が為されていない」と言うビリーバーがいたとして、それに応えて実験を行ったとしても、(こちらでも何度も議論になった様に)実験条件に難癖をつけて、認めようとはしないでしょうね。

Owner Comment きくち  November 15, 2006 @01:50:32

僕も「自分は水伝など信じない。だが、信じている人たちが多いのだから、科学者は反証実験をしろ」というかたがたが多そうに思えます。そういうかたの「これで反証になる」という提案は、最初に書いたとおり、無意味です。それははじめから「信じていない人」にしか通じないんですよ。
 
デモンストレーションでいいのなら、またしても繰り返しになりますが、科学者に向かって「やれ」と言わずとも平松式くらい誰でもできますから、ぜひ自分でやってみていただきたいのです。これは本気でお薦めします。なんたって、やってて楽しいですよ。だって、誰でも気軽にできるように考えられた実験なのですから。やってみて、うまくいかなかったというかたがおられれば、相談に乗ります。
 
あ、ちなみに、12/5の夜にはいつものカフェで平松式をやります。

32. ながぴい — November 15, 2006 @10:13:32

>12/5の夜にはいつものカフェで平松式をやります。

あ、これやりたい!
今からでも参加可っすか?
 
えっと、どこに情報書いてあるんでしたっけ?

Owner Comment きくち  November 15, 2006 @10:27:50

参加可能です
日程は
http://www.workroom.co.jpLink
のカレンダーに出てるはず
でも、ほんまに簡単な実験ですし、大学でならすぐにできますよ(^^。
だって、「そこらのカフェでできる実験」ですから

34. ながぴい — November 15, 2006 @10:32:36

もうワークルームの方にメールしちゃいました。
 
こゆのはきっかけがないとなかなかできないので…

Up35. トンデモブラウ — November 15, 2006 @09:26:57

コメントが沢山ついていたので、ビリーバーからの「反証実験」提案かと思いきや・・・いつもの流れですね。:P
 
「実証実験」ならともかく、「反証実験」というのがまったくもって非生産的で不毛ですよね。
世間一般では、そこらへんまで科学の範疇だという認識なんでしょうか。
科学風の装いのものでもなんでも科学者へ、となると科学者というのも意外と大変なことでますます理科離れに拍車がかかりそう。
科学者に何を求めているのか、ということなんでしょうか。
もっと科学に夢とか浪漫とか・・・そしてファンタジィへ(ダメじゃん!)
ファンタジィの専門家(分野)からもダメだしして欲しいところです。

36. typer — November 15, 2006 @12:25:07

今回はこれまでになく注目されてるんじゃないかと思います。
ですから、水からの伝言が、
・どんな実験を行ったのか
・それを根拠に何を主張しているのか
・どのような形で利用されているのか
・どの程度蔓延しているのか
という詳細を知らない人が多いのだと思います。
それと、書いたのが物理学者であったということもあって、無意識的に注目が「実験」の部分に行き、「科学者が(水伝の)実験に意見した」→「実験には実験で反論するのが筋」となってるんじゃないでしょうか。
というわけで、そういった人たちには
・現在、水伝がどの程度蔓延しているのか、実際に菊池さんが話を聞いた件数や、出てきている噂から見積もられる数、年数、授業を受けたであろう生徒数等々(これは私も知りたい)
・水伝で行われている「実験」がどのようなもので、どのような問題があるのか
という情報も必要ではないでしょうか。

と言いながら、下の文章を読んで、やっぱり科学には限界あるよな、とか思っちゃってます。そして、もっとこういった文章が出てこれば良いのにとも。
http://www.lizard-tail.com/isana/diary/?date=20061113#p01Link

Owner Comment きくち  November 16, 2006 @01:05:09

>現在、水伝がどの程度蔓延しているのか、実際に菊池さんが話を聞いた件数や、出てきている噂から見積もられる数、年数、授業を受けたであろう生徒数等々(これは私も知りたい
 
総数の見積もりは不可能ですねえ。それは物理学者にできる範囲を完全に越えています。僕も知りたいですけどね。推測も不可能ですよ。
現時点で「数」が出ているのは、MBSが調べた西宮市内での実績だけでしょう。これによれば、少なくとも14校で授業が行われたことがわかっています。
TOSSの実践例が最盛期にいくつあったかについては、たぶんNo.4560氏が一番よく把握しているのではないかと思います。

自分が直接知っている人(よくある「友人の友人」ではなく)のお子さんが授業を受けた例があれば、それだけでも全国的には非常に多いという間接的な証拠になると思いますが、僕の場合はそれが多摩市・西宮市の二件、それに息子が通う小学校の別学年でも使われたことがわかっているので、計三件です。
 
この授業が最初に提案されてから10年経っているはずなので、かなりの数だとは思いますが
 
大学には「教育学部」というものがあって(うちにはないですが)、教育の専門家がおられるはずなのですが、「水伝」について調査してくれないですかね
というか、教育学のかたがたが批判の声を上げてくださるとありがたいのですが、どうでしょうね

38. ドラゴン — November 15, 2006 @16:29:36

TOSSの事例はネット上からは消えてしまいましたが、ちょっと前までこれがグーグルのキャッシュに残っていましたので、保存しました。
2005年7月5日にグーグルにキャッシュされたとなっています。ちょうど批判され始めた頃でしょうか。
結局は、代表の指示で消えてしまいましたが、信じている人が、どう考えているのか参考になると思いましたので、引用します。少々長いですが、ご容赦ください(不要ならば削除してください)。
ここから引用・・・・・・・・・・・・・・・
資料『水からの伝言』を授業するにあたって
?@水が言葉によって異なる結晶を作るというのは、事実か。
 全く同じ水の結晶を再現できない。
 諸条件が複雑にからみ、今の科学では無理とされている。
 江本氏は、どうやって結晶を選んだか。
 50のシャーレに氷結結晶をつくって、8つのパターンに分け、そこから「特徴的な結晶を一つ選んで」撮影している。
 「最も数の多いパターンから選んでいる」のではない。
 氏は次のように書いている。(『水は答えを知っている?A』サンマーク出版)
 「厳密にその法則性を説明するのは難しいのですが、単にもっとも多い結晶から選ぶと言うことではなく、
 その水の性質をもっともよく表していると思われる結晶を一つ選ぶということです。」
 「このような経緯を経て結晶写真は発表され、みなさんの目にふれることになるわけですが、
 もちろん今のところ、それを科学とは呼べないかもしれません。
 波動という世界は混沌としていて、数学的なデータで白か黒かというぐあいには、はっきりと割り切れない
 場合が多いからです。」と明記している。
 江本氏は、氷結結晶の撮影法及びできた結晶の多様性を明記している。
 そして、結晶写真はその中の事実であって、まがいものではない。
 また、撮影した数はかなりの量に及んでいる。
 授業者は、以上を理解した上で授業しなければならない。
?A言葉によってできる結晶が異なる。その事実を裏付ける科学的根拠はあるのか。
 江本氏は、これについても自身で記している。
 結論は「写真や言葉には固有の波動がある。」である。
 波動のキーワードは、「振動」「共鳴」「相似象」。
 波動の原理に共鳴する識者も多い。
 ただ、波動の理論は、世の中の事象を説明しうる理論になっているが、
 科学的実証が難しい。
 現代の科学で実証できないものがすべて嘘かというとそうはいえない。
 船井幸雄氏の『百匹目の猿・「思い」が世界を変える』
 春山茂夫氏の『脳内革命』は、意志・意識・念などをエネルギーとしてとらえる。
 『脳内革命』以降、アドレナリン、ドーパミンなどの脳内分泌物質が
 人間の言動を説明するキーワードにまでなっている。
?B科学的根拠の有無だけでしか授業はできないのか。
「言葉には、人を生かしたり、殺したりする力がある。」
「言葉の暴力」
これらは、比喩的に使われることもあるが、比喩でも何でもなく、事実でもある。
そして、子どもたちに考えてもらいたい大切なことだ。
力のある資料で、感じたり理解したりしてほしいと願う。。
そのために様々な形で授業は行われる。
例えば「わたしのいもうと」を読んで。
いじめが始まる最初の言葉は何か、で。
「あいさつの言葉のもつ意味」で。
その中の一つとして「文字のもつエネルギー」があると考える。
水の結晶写真はねつ造されたものではなく、本物だからである。
ただ、水が言葉を理解したかどうかということは、言及しない。
そうなると、解釈になるからだ。事実を提示する。
一つの有益な情報としてこどもたちに知らせる、
それ以上を求めたりおしつけたりすべきではない。
そのように考えています。
・・・・・・・・・・・・・・・引用終わり

Owner Comment きくち  November 15, 2006 @21:01:40

このページは僕も手許に残していますが、TOSSの中では異色でしたね
いろいろと考えておられるのだけど、なぜその結果が現代科学よりもニューエイジを選ぶ方向にいくのか、そこに興味があります
 
実は、僕自身がお話した地元の教育委員会のかたも、いろいろ考えておられたのですが、やはり行き先がニューエイジだったのです。
 

Up40. ドラゴン — November 15, 2006 @16:39:11

補足です。
?のついている部分が見出しです。文字化けしているようです。

41. 白痴公爵 — November 16, 2006 @18:54:15

はじめまして。リンクを辿ってここに到着しました。
私には田崎先生の水伝批判は方法と内容の二つに区分できるように思われました。「水が言葉を理解する」という主張について
方法の問題:水伝の実験方法では言葉以外の制御がいい加減であること、サンプル抽出が主観的であるなど科学の実験としてはお粗末な側面があり、また実験の詳細が公開されていないので反証も追試もできない。これでは「仮に水が言葉を理解するとしても、証明したことにならない」
内容の問題:科学実験には「結果を左右する要素を全て制御していない限り、実験結果の再現性はまずあり得ず(絶対あり得ないとまでは言い切れないが、基本的に無視してよい)バラつきが出る」という常識がある。過去の水の結晶化その他の実験では言葉について制御したことはない。にもかかわらず実験結果には再現性があった。以上のことから水伝の主張はわざわざ確かめる必要もなく間違っている
批判の仕方批判をしている人はこの二つを混同して混乱してはいまいか?などと思ったりもしました。

42. d(´・∀・`)モチッ ! — November 16, 2006 @22:57:40

信じている人でも納得せざるを得ない反証実験の手順を考えてみました。
1.「信じている人達」に「良い言葉」と「悪い言葉」を水にかけてもらう。
2.それぞれの水を凍らせて結晶を作る。
3.どの氷にどういう言葉をかけたかを知らせずに「信じている人達」に「美しい結晶」を選ばせる。
後で水を入れ替えたとか言われないように実験経過を全て録画しておく。
この方法ならどういう結晶を美しいとみなすかとか、どういう言葉がいいかわるいかの判断があいまいでも試せるはず。
これを信じている人が何度か繰り返してやれば、さすがに目がさめるんじゃないでしょうか。

Owner Comment きくち  November 17, 2006 @00:22:16

んー、「自分の言葉のかけかたが悪かったんだな」って思うんじゃないでしょうか
 
納得しないための論理を構築するのは簡単なんですよ
やってみても損になるわけではないとは思いますが

44. 白痴公爵 — November 17, 2006 @02:43:33

>「自分の言葉のかけかたが悪かったんだな」って思うんじゃないでしょうか
見てるだけの人は「あの人は信じてないからだめだったんだ」ですとか?
思ったのですが、プロの方が言う「実験」は現代科学の実験なんですが、他の方が言う反証「実験」とかっていうのは小中学校の理科の授業の「実験」みたいなんですよね。

小中学校の実験と高校の実験を私は敢えて区別してみます。小中学校の実験とは、それまで子供が持っている世界の法則(科学的な法則とは異なる)を”反証”して科学的な法則を学んでゆくためのものだったりすると思うんですね。わかりやすい例示が難しいですが、たとえば子供は「重いものと軽いものでは、重いものが先に落ちる」なんて思ったりします。これを”反証”するのが実験なわけです。追試でなく反証実験という言葉が多様されるのはそういう「実験とは間違った考えを反証するもの」という意識があるからかもしれない、と思いました。

(高校の実験を区別したのは、高校くらいになるとそれまでの間違った考えを反証するというよりは、新しい法則を学んでゆく、という意味合いが強くなると思われたからです。高校時代の私はテクストで読めばいいのでは?とか思ったりしましたが、高校の実験は簡単な「追試」なんでしょうね。この頃になると実験の失敗が多発して「再現性」がどれだけ面倒なものか知る機会でもあったのかもしれません。)

こうしてみると、この問題への対処もひょっとして教育学部の先生(理科教育の)にも相談すると何か妙案があるのかも?と思ったりしました。特に小中学校の理科教育は水伝のような「科学的には間違っている考えを科学的なものと置き換える」という側面が強いと思われましたので。

UpOwner Comment きくち  November 17, 2006 @10:46:18

実際、教育のかたのご意見を伺いたいのです。もちろん左巻さんがおられるのですけど、もっといろいろな先生方が発言してくれてもいいと思うのです。あるいは僕が見逃しているのか。
 
天羽さんが書いておられるし、僕も何度か書いたのですが、学校でやる実験はdemonstrationであってexperimentではないわけです。「反証実験」という言葉が、多くの場合おそらくはdemonstration程度の意味で使われているのだろうというのは、そうなのだと思います。
 
ただ、小学校の実験が「反証」かというと、教科書レベルのものを見る限りでは、むしろ「たしかにこうなりますね」的な「確認実験」か、「電池を直列につなぐと、電球が明るくなるよ」的な「新しい法則を学ぶ」実験が多いように思えますので、必ずしも「実験とは反証のこと」とは考えないのではないかな。
 
demonstrationでよければ、そして「江本と違う実験」でよければすぐさまできるのだけど、「ほら、ばかやろうの水でも雪みたいになったでしょ」という程度のことをやって意味があるのかどうかはよくわからない。
一方、江本と「同じ実験」にはマイナス5度の部屋が必要ですから、設備がないとできません。はじめから懐疑派の人は「同じ実験でなくてもいい」と考えるのだけど、信じている人は「あらゆる微小な差異」を「納得しない根拠」とするでしょうから、「同じ実験でなくてもいい」とは思わないでしょう。
 
じゃあ、半信半疑の人についてはどうか。
で、僕の意見は半信半疑の人には、「ありがとう」でも「ばかやろう」でもなく、人工雪のような実験をしてみせて、原理を説明するのがいいのだと思うのですよ。

46. nakanishi — November 17, 2006 @09:22:11

> これを信じている人が何度か繰り返してやれば、さすがに目がさめるんじゃないでしょうか。

これが結構難しいかもしれません。
 
NHKの討論番組みたいなので、ゴールデンタイムに100人ぐらいの信者を集めて大々的にやれば逃げようは無いですが、小規模にひっそりとやっても、
たまたま、信じている人の思ったとおりの結果になることもあるだろうし、その場合はそのままやめてしまって、「やっぱり思ったとおりだった!」とますます信じ込んで、その部分だけ周りに宣伝しまわってしまう危険性もあります。
逆に、思ったとおりにならなかっても、「普通の信者」はそのまま関心が別のことに移ってしまって、そのことについてはあまり宣伝してくれないでしょう。
 

47. あんね — November 17, 2006 @12:35:49

>ゴールデンタイムに100人ぐらいの信者を集めて大々的にやれば逃げようは無いですが
 
少年のスプーン曲げ実験の話ですが、信じていない人が回りにいると気が散って成功しないと、親御さんが言っていたように記憶しております。
きっと水伝で言えばこういうことになるのでは?
「実験スタッフの中に負の波動を持つ人が存在していたために、良い結果がでなかった。」

Owner Comment きくち  November 17, 2006 @12:55:39

そうなるでしょうね
その言い訳は超能力関係では標準的なもので、「山羊・羊効果」などという大層な名前までつけられています。超能力に懐疑的な人の前では超能力は発現しないというのです。
 
ただ、それはあくまでも「信じている人」の側の論理なので、「半信半疑程度の人」には通じないかもしれません。「半信半疑の人」の耳に「なあんだ、苦しい言い逃れを言ってるなあ」としか聞こえないなら、それはそれで意味はありそうです。
 

49. 柘植 — November 17, 2006 @12:54:09

こんにちは、皆さん。
 
なんと言いますか、ニセ科学問題を批判していて、一番問題に感じるのが、「信じている人を何とかする」という事に意識が向きすぎているという事です。私は「分析技術」の講習会などで「スイッチマンにならないように」という私の師匠の全体論講演に引き続いて、自動化が進んだ分析装置の各論を講義する時に「ステロタイプのスイッチマンを思い浮かべて、自分はそうではないと安心するのは止めてください。機器分析を使う以上、スイッチマンに近づいていく傾向は皆さんの心のどこかにあるし、私の心にもある。それに抵抗する事をいつでも心がけないと、いずれはスイッチマンになってしまう」なんて話をします。
 
それと同じような分布の連続性というのがあると思うわけです。横軸に「信じてる度合い」みたいなものを取り、縦軸に人の頻度をとった分布図がどのようになるかは、なかなか想定が難しいのですが「全く信じない(度合い0%)」と「完全に信じてる(度合い100%)」にきれいに分布する訳ではなくて、「ひょっとしたら程度に(度合い25%)」「半信半疑(度合い50%)」「あっても良いけど完全には(度合い75%?)」などにかなりの分布があるのではないかと思うわけです。
 
大事なのは、その分布を「科学的にはあり得ない」という度合い0%の方にどこまでシフトできるかということの様に思うわけです。

UpOwner Comment きくち  November 17, 2006 @13:31:10

いや、その通りなんです
反証の話はその意味でいくつものレベルが交錯しています
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1133067503Link
に書いたように、ひと言で「反証実験」といっても「誰に向かって」「なんのために」によって、話は全然違います
「半信半疑」にもレベルはあるし、レベルではなくて「傾向の違い」というのもあります。
「科学的にあり得ない」は認めた上で「したがって、科学のほうが不完全である」という結論にいってしまう場合も多く、ニューサイエンス系は基本的にそれです。
 
僕自身は「完全に信じこんでいる人をなんとかする」つもりはなくて(討論を重ねた結果として、僕には無理であることがわかった)、半信半疑の人に対する説明がしたい。どのレベルの「半信半疑」までが、どのような論理で説得可能なのか、まったくわかっていませんが

51. と — November 17, 2006 @13:06:15

「「水からの伝言」を信じないでください」の「信じる」には
・(科学的事実として)信用する
・(道徳的訓話として)信仰する
というどちらにも含みがあって、深みのある良いネーミングであると思います。
どこに書いたらよいのか良くわからない感想を。

52. 柘植 — November 17, 2006 @13:46:28

こんにちは、きくちさん。少し誤解をうける話になるかもしれませんがあえて書きます。
 
実は最近、教育問題に関してある文章を読みましたところ、「問題があるかないかの調査の対応追われて、問題を起こさない対応ができる先生までが児童・生徒に接する時間を奪われている」なんて事が書いてありました。なんでも一つの学校に上からの調査が数百という単位でくるみたいなんですね。先生から時間を奪えば、問題が起こりますから、ますます調査は厳密になり対応に追われるという悪循環も起こるわけです。
 
教育の問題を製品の品質保証と同列に述べてはならない訳ですが、製品の不具合を完全に無くそうと思えば全数検査しか無いわけです。でもマッチの着火試験を全数やったら売り物はなくなります(笑)。抜き取り検査でやるなら当然ですが、不具合を完全に無くする事はできずにある比率以下に「押さえ込む」という事になります。
なんとなくそういう視点が欠落している気がしているわけです。

Owner Comment きくち  November 17, 2006 @17:01:29

そうです
なにか問題が起きると、大多数の「問題のない人」まで抑え込んで、やる気をなくさせる政策が続いています。そういう無意味なものに膨大な時間を割かれては、意欲もなくなるのが当然。encourageしないのが、最近の政策なんですよ。
これについては、「世論」も悪いと思いますが。
  
実のところ、小学校の先生は大変なんです。学級崩壊だし、勝手な親は多いし、しかも世論は過剰反応だし。ちょっとでも手を出せば「体罰」扱いだし。
だから、本当は「水」にでも頼りたいという気持ちはわからなくもないのです。また、こんなつまらないことで批判なんかしたくはないのですよ。しかし、それはそれ、これはこれだからしかたがない。非常に悩ましいです。どうしたらいいのか、実のところ僕にはわからない。
たとえば、今回、田崎さんの文章が話題になったことで、先生バッシングみたいなことになるとすると、それは本意ではないわけです。なにが本意かは難しいけど。
つくづく、なんでもう少しきちんとした思考を身につけていてくれないかな、と思いますが。なんというか、もどかしいとしか言えないですね
 
その点、ネットで見かける「批判のしかた批判」の多くは「気楽そう」でいいですよね。まあ、悩まなければ何でも言えますから。
同様に、ししゃかものおじさんの「能天気ぶり」も腹立たしいわけです。ししゃかもおじさんが「大学教員」の肩書きで「水伝」を肯定していることが、もしかしたら全国でひとりかふたりの先生に影響を与えたかもしれない。

54. ながぴい — November 17, 2006 @16:21:35

一般から反証実験の要求が出る理由の一つとして、
水の結晶のでき方をよく知らないので、詳しいことを知りたい、
という好奇心にもとづくものもあるんじゃないのかな?
 
Libbrecht教授の本の和訳本をどこかの出版社から出してもらうなんてことはできないんでしょうか?

UpOwner Comment きくち  November 17, 2006 @16:36:10

和訳が出るっていう書き込みが以前あったような・・・
 
とりあえず「雪は天からの手紙」ですかね

56. k_shiba — November 17, 2006 @17:32:00

きくちさま
はじめまして.いつも興味深く読ませていただいております.
>和訳が出るっていう書き込みが以前あったような・・・
山と渓谷社から出版されたようです.
http://www.yamakei.co.jp/prev.php?id=11503Link

57. 柘植 — November 17, 2006 @17:19:19

こんにちは、きくちさん。
>先生バッシングみたいなことになるとすると、それは本意ではないわけです。なにが本意かは難しいけど。
>つくづく、なんでもう少しきちんとした思考を身につけていてくれないかな、と思いますが。なんというか、もどかしいとしか言えないですね
たぶん、その「もう少しきちんとした思考」の部分が本意にあたるかもしれません。apjさんではないけど、「世の中には一定数の何かを信じ込んで抜け出せない人が居る」というのは事実だと思いますし、そういう人が小中高の先生であることもあるでしょうし、大学の先生であることもあるわけです。
私は「蔓延」を問題視する訳ですが、蔓延を火事にたとえると、火種だけで起こる訳ではないと思うわけです。その火種が類焼する「燃えやすいものが近くにある」とか「人が寝ていて、あるいは他の事に気を取られて燃え始めているのに気が付かない」とかもとても大きいわけです。
火種部分を消さなくても、類焼しない、例えば、3年生で水伝を教えた先生がいる時に、その子が5年生になって受け持った担任が、「水伝なんかで道徳を教えることは問題だ」ときちんと考えていれば「君たちはまだ幼かったから、あのときの先生はこう教えたのだけど、君たちももう5年生になったから分かるだろう」と水は言葉を理解しないことをきちんと教え、道徳の基本が自然現象なんてものにかこつけなくても、「人にされて嫌なことは自分もするな」だと教える。その中には「きれいな言葉を使った方が互いに気持ちよいではないか」も含まれる。そういう修正ができる先生が居れば良いわけです。そしてその5年生の担任が「修正をする気」になるためには、「水伝で道徳を教えるのは良くない」ときちんと分かっていなくてはならない訳です。そういう意味では、ニセ科学批判の本意というのは、火種の根絶では無く、類焼を防ぐことのできる沢山の「まともな思考のできる先生」に向けてなされるものとも言えるのだろうと考える訳です。

Owner Comment きくち  November 18, 2006 @21:23:01

>その「もう少しきちんとした思考」の部分が本意にあたるかもしれません

ああ、たぶんそうでしょうね
どうしたらいいのかわからないのだけど、小学校の先生を潰したいわけではない。できれば、もっと前向きな話にしたいということです

59. ドラゴン — November 17, 2006 @17:46:52

学校教育での問題に限定するならば、対応は違ってくるかと思います。
ニセ科学かどうかは、説明するだけで理解してもらえるはずです。それくらいの知識と理解力はあるでしょう。波動注意報さんでも、TOSSが無視した以外は、どこも理解されているようです。
でも、No38に引用した先生や、学校と闘った保護者の方の話を見ても、科学かどうか、正しいかどうかは問題にされていないでしょう。
http://doralin.blog17.fc2.com/Link
 
ある意味、確信犯であったり、問題の大きさを理解していなかったりということでしょうか。
ちょっと酒気帯び運転ぐらいに思っていて、実は大事故につながりそうなことをしていたということをイメージできないのでしょう。
そうなると、飲酒運転撲滅のような地道な活動が必要ということでしょうか。

UpOwner Comment きくち  November 17, 2006 @21:51:50

個人的努力はしていて、いちおう「内容の正否は別にして、授業には使わない」という程度に納得していただくことは可能です
ただ、すべてのかたといちいち直接お話したりメールのやりとりをしたりしなくてはならないとすると、それは完全に不可能な話になってしまうのです
 
地道な活動しかないわけですが、「口コミ」的な方法があればいいなあと思います

61. 白痴公爵 — November 17, 2006 @17:48:00

>きくち先生
>ただ、小学校の実験が「反証」かというと、教科書レベルのものを見る限りでは
すいません、うろ覚えの記憶から引き出したので言葉足らずでした。「反証実験である」というより、「どの実験も概念形成していない子にとっては確認実験や新しい法則を学ぶ実験だけれど、概念形成している子にとってはその概念を反証する実験である」と言った方が適切でした。
どこで見た言葉だったのか失念してしまいましたが、関係ありそうなページを見つけたのでリンクを置いておきます。お暇なとき(あまりなさそうですが)にでも。
http://gipvodn1.shinshu-u.ac.jp/elwork/e05a1/class02/class02-01.htmlLink
ここにある「素朴概念」と「科学概念」というのが問題になるような気がします。子供は意外に自然に対する自分なりの説明(素朴概念)を持っており、その素朴概念の克服が理科教育の課題の一つのようです。子供が特に概念形成していなければ確認実験としてスムーズに授業が進む一方、素朴概念を形成していた場合単に確認程度の意味合いの実験をしてもその素朴概念が覆らない『自分にとって「納得」が出来る方の概念を残す』という自体に陥るようです。そういう意味で水伝のケースは理科教育では日常的な課題そのものとも言えそうです。
大人にも素朴概念は十分あり得るようなので、この取り組みが水伝への対処のヒントになるかもしれない、と思われました。

62. YMN — November 17, 2006 @20:48:32

 新潮新書 国家の品格 藤原正彦
 良く売れているこの本で著者(数学者、作家の新田次郎の息子)が主張したいことは2点あり、「日本は凄いんだぞ、特別なんだぞ〜」と(トンデモ本に堕ち込む崖っぷちの感もします)、数学者にして議論の中での「論理的に正しい」がいかにアテにならないかにあるようです(そしてその論理以外のことがいかに重要か)。
一番たちが悪いのは、重要なセンスが欠落している論理的能力のある「変に頭のいい奴」とのことです。
 
 一方、数学出身の評論家(?)の小室直樹さんは大方の人は論理の基本である十分条件と必要条件が分っていなくて、これがおかしな議論の根底にあると捉えているようで対照的と言えるかと思います。

63. ながぴい — November 17, 2006 @21:01:21

>山と渓谷社から出版されたようです.
 
あ、もう出てるんですね!
では、あちこちで話題にしよう。

64. ドラゴン — November 17, 2006 @23:26:26

きくち先生
>個人的努力はしていて、いちおう「内容の正否は別にして、授業には使わない」という程度に納得していただくことは可能です
本当に、たいへんな努力をされているかと思います。
「水からの伝言・ニセ科学」でぐぐったら、すごい数のサイトが出てきます。
それも、きくち先生をはじめ、みなさんの努力だろうと思います。

Up65. newKamer — November 18, 2006 @10:06:31

 「水からの伝言」に関する情報はニセ科学の中で、最も恵まれている状態になったと思います。

66. nakanishi — November 18, 2006 @17:50:24

とはいえ、水伝はなかなかしぶといですよ。
先日も、福岡の「サイエンスマンス」という催し物に子供といったら、中学生や小学生の研究発表がポスター掲示されていて、その中に「ご飯の声かけ実験」が優良賞(!)になっているの見つけてしまいました。
同じところに、「結晶の成長条件」や「カビの発生条件」の研究があり、それはちゃんとした研究発表だったのに、、、
 
ついでですが、「EM菌」の研究(それも優良賞)もありました。

Owner Comment きくち  November 18, 2006 @19:13:19

ああ、噂は本当だったのですね
そういう噂は教えて頂いていたのですが、「サイエンスマンス」は範囲が広すぎて、確認できていませんでした。
これは扱いが大変難しいですね。実験した子供が悪いわけではないので、賞を出す側の見識の問題なんです。賞が出ていなければ、それほど問題ではないのですが、優秀賞となると問題が大きくなってしまう。いや、本当に「賞を出す側」がまずいです
EMとご飯実験に優良賞というのは、ニューエイジに弱い人たちが審査しているということでしょうか

68. 田部勝也 Website — November 18, 2006 @18:33:02

きくち氏「その点、ネットで見かける「批判のしかた批判」の多くは「気楽そう」でいいですよね」
自戒するとともに、お気持ちをお察しします。
ほとんどは問題の深刻さと根深さを知らないだけなのでしょうけど……(「批判のしかた批判」の多くは、「パンがないなら、ケーキを食べさせてあげればいいじゃない」くらいの気持ちなのでしょうね)。
私も、教員をしていた頃は、ニセ科学問題に微力ながら積極的に取り組んできたつもりでしたが、一人だけだった事もあり、無力感を覚えて絶望していました(早々に教員も辞めてしまいましたが)。皆様の真摯で献身的な活動を見て、どれだけ励まさせたか分かりません。
血液型性格判断や水伝などが、「気楽そう」な人たちの飲み屋での話題や芸能人のフリートークなどで広まったように、先生方の活動は、確実に市井の人々を勇気づけ、飲み屋などで「気軽そう」に「こんなバカなコト、信じてるヤツがいるんだぜ。そういう世界にしようっていう陰謀だったりして(笑)」なんて笑い話をする人が少しずつでも増える事につながっていると信じています。
少なくとも、運動や抗議活動といった具体的な行動を起こすまではしないけど、nakanishi氏が紹介されている「サイエンスマンス」といった催し物などを嘲笑し、日常の井戸端会議などで話題にする人は確実に増えていると思います。

Owner Comment きくち  November 18, 2006 @21:19:40

「水伝」なんてのは、笑い飛ばすのが本来のありかたなので、みんなが笑い話にするようなら、それがよいです
 
一方で、「サイエンスマンス」のような件は、笑い話にはしがたく、嘲笑するのは僕の本意ではないです。
なんというかな。みんなの笑い話になって「サイエンスマンス」のような事態が起きない、というのが理想なんですよ。でも、現に起きちゃったものについては、やはり悩ましいです
やった側の見識のなさに対して、怒りは覚えますね。結局、傷つくのは受賞した子供なので

Up70. 田部勝也 Website — November 18, 2006 @22:19:29

きくち氏「なんというかな。みんなの笑い話になって「サイエンスマンス」のような事態が起きない、というのが理想なんですよ。でも、現に起きちゃったものについては、やはり悩ましいです。やった側の見識のなさに対して、怒りは覚えますね」
言葉がまずかったようで、申し訳ありませんでした。
「現に起きちゃったもの」をどうこうする事はできないので、私のような市井の小市民にできるのは、飲み屋とか近所の井戸端会議とかで、やった側の見識のなさを嘆く事くらいしか思いつかないのです(「嘲笑する」というのは不適切な言葉でした──その前の段落からの勢いでつい無神経に書いてしまいました)。でも、それが、「みんなの笑い話になって「サイエンスマンス」のような事態が起きない」社会になる小さな小さな第一歩になってくれたらと思います。
「傷つくのは受賞した子供なので」という感性は、心からの共感を覚えます。
ともかく、言いたかったのは、皆様方の地道な活動が、「口コミ」的な方法につながっていないという事は決してありません──という事です。ここにどのくらいのアクセスがあるのかは存じませんが、実際に行動を起こしたという書き込みの下には、多くの「具体的な行動を起こすまではしないけど、口コミの担い手にはなっている」人が育ちつつあるという事です。『「水からの伝言」を信じないでください』の反響は、それを物語っていると思います。

Owner Comment きくち  November 19, 2006 @00:26:44

このブログのアクセス数はそれなりに多いですが、リピーターのかたが主やと思いますし、所詮マスコミとは桁が違いますので、それだけでは影響力もたかが知れています。
「飲み屋トーク」程度で充分なので、口コミで広がってくれることを期待しています。
 
「嘆く」は僕の感覚に近いです

72. nakanishi — November 18, 2006 @22:07:52

サイエンスマンスの件、もう少し具体的に報告するすると、
 
サイエンスマンスの行事自体は、県の行事で、ホームページ
http://www.fukuoka-sciencemonth.com/Link
にあるように、非常に多岐にわたっています。
問題の研究発表は、
http://www.fukuoka-sciencemonth.com/demo/world2006/Link
の11月3日と4日にアクロス福岡という立派なホールでひらかれた、サイエンスワールド2006inアクロスという催し物の中で、見つけました。
 
さまざまな出し物(ほとんどはちゃんとしたものでした)があるホールの中で、小中学生の自由研究みたいなものが展示されていて、私が見たときには展示だけで何の説明もありませんでした。
 
展示されている研究発表は、約20件程度で、そのうち半数が優秀賞、残りが優良賞ということで、おそらく、どこかで審査したもののうち受賞作品だけが展示されていたもののようです。
 
サイエンスマンス自体は、非常に立派な活動で、九大を含む福岡のいくつかの大学や、工業高校、企業、NPOと多彩な団体がかかわっており、子供が行きたいといってついていったのですが、私自身、非常に楽しみました。

Owner Comment きくち  November 18, 2006 @22:50:59

僕もサイエンスマンスのウェブサイトは見て、長期間にわたって県内全域で行われるものらしいということは確認していました。全体としては立派な活動だと思います
あまりにいろいろあるために、件の研究発表については事実確認ができなかったのですが、もちろんサイエンスマンス全体の問題とは認識していません。そういう意味では、「サイエンスマンスの」という表現で話が流布するのは、よくないかもしれません。
たくさんあれば、中には妙なものも紛れ込むというだけの話かもしれませんが、でも子供に賞を出してしまったのはまずいですね。

74. たざき Website — November 19, 2006 @23:46:42

みなさん、色々とコメントをくださって、ありがとうございます。菊地さんや天羽さんがちっともまとめないから、ぼくが「まとめ係」をしたのですが、少しはお役にたったかなあと思うと、やってよかったかなと思っています。反証実験をめぐる「批判の批判」については、基本的に既知の論点しかでていないと思います。とはいえ、例によって、ブログのコメント欄などに分散しているので、またしても、まとめを作るかなあと思っているところです。ただし、これは「信じないでください」に書いた基本的な話とは次元が違う「大人の話」になるので、別のまとめ方が必要でしょうね。
ところで、うちでも遅ればせながら平松式をやってみました。サーティーワンアイスクリームでドライアイスを 1.5 キロ(妻が)買ってきて、二回つくってみて、今、三回目をやっています。やるたびに出来方が違うので、デリケートさが実感できます(ちなみに、音楽は、第九、松田聖子、辻+加護、ウィンクなど、きちんと制御していない(古めだし))。方法は、ほぼ
http://www1.ocn.ne.jp/~kojihk/kazupage/pet.htmLink
の説明どおりにやりましたが、ゴム栓を買いに行くのが面倒だったので(化学の研究室からもらってきてもいいのだろうけど、やっぱ、それはルール違反ということで)、安物の粘土を買ってきて、適量をこねたものにサランラップをかぶせて、ゴム栓代わりの蓋にしました。これは変形自在なので、ゴム栓よりも優秀かも知れない。重りも、同じ粘土を少量こねたものを使っていますが、ホッチキスでとめたりしないでいいので快適。

UpOwner Comment きくち  November 20, 2006 @00:31:39

>ちっともまとめない
 
んー、それはわかっているのですが、今んとこブログに書き散らかすだけで手一杯かなあ。いや、悩ましすぎて、いささかの無力感は覚えているのですが
  
「フォーラム」用に書いた4ページのまとめは、それなりによく整理されてると思うのだけど、あんまり人気ないですね↓
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/forum.pdfLink
たざき文書を「長すぎる」と言ってるかたがたにはおすすめなのだけど(^^

まあ、ブログに書いた分としゃべった原稿とかから、もうちょっと長い大人向けのまとめは作ります。でも、これだけ議論が進むと、誰が書いてもほぼ同じ内容になるのだろうとは思う
 
 
平松式ですが、先日平松さんにお目にかかったときにも、いろいろ工夫したらいいのだと言っておられました。
僕は由緒正しく「ウサギの毛」でやりたかったのですけど、都合により人毛でやってみました。ゴム栓がなかったので、単にペットボトルの蓋で押さえてみたり。セットアップ自体は、要は温度勾配をうまく作れさえすればいいわけで、きちんとボトルに密着させればドライアイスは少量でもできます。外気に触れてる部分との断熱は大事ですが、これもタオルを何重かにかぶせる程度でも大丈夫みたいです。などなど、いろいろできて楽しい。
 
まだやったことがないのが、フェルトの端をアクリル系の接着剤に浸すというやつ。吸い上げられた溶剤が蒸発するときに温度が下がって、水蒸気が凝結するのを見られるそうです。やること自体は簡単なんだけど、換気をきちんとしないと危なそうなので、家でやるのはちょっと躊躇っています。大学でやろうかな
アルコールではだめなのかなあ

76. たかぎF — November 20, 2006 @01:05:47

>> きくちさん
> 「フォーラム」用に書いた4ページのまとめは、それなりによく整理されてると思うのだけど、あんまり人気ないですね↓
> http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/forum.pdfLink

kikulog の読者ではてなブックマークユーザの人が,今日中にまとめて3人だか5人だかブックマークしてくれれば,注目エントリ入りで人気がでますよ,きっと :-p
それか,「たざき文書が長すぎる人向けの水伝問題まとめ」ってなタイトルで新たに記事を書く.
RSS でウォッチしている人はコメントを全部追わない,新たな記事が出ないと反応しないですからね.

77. たざき Website — November 20, 2006 @01:02:11

あー、ごめんなさい。「まとめない」というのは、別に菊池さんが悪いって言っているのではなく、菊池さんが積み重ねてきたものをぼくがまとめたことの言い訳です。一人一人の時間とエネルギーには限界があるし、適度な分業はいいことだと思います。もっと、他の人もやってくれるといいですね。お願いします。
ドライアイス 1.5 キロ(450円とか言ってた)だと、延々とできますね。夕方に始めたけど、今も、横で見事な樹枝状結晶が育ってます。妻が百円ショップで買ってきた白色の LED で横から照らすと実にきれいだ。

Owner Comment きくち  November 20, 2006 @01:24:06

1.5kgあると、いやっちゅうくらい遊べるでしょう。MBSのときは1kgだったか2kgだったかのドライアイスでした。同志社でずっと実験して、その道具やドライアイスの残りを貰って帰ったところ、家で完全にもう1回できました。それでもだいぶ残ってしまいました。
先日は31のアイスクリームケーキについてきた「30分ぶん」のドライアイスでやりましたが、それでも2時間以上は楽しめましたよ
LEDはグッドですね。そのアイデアはいただきです。白熱球で照らして融かすと「水伝」ぽいけど、つまらない。
 
いや、実のところ、ブログの文章も膨大になっていて、自分でもどこに何が書いてあるのかわからなくなっているのです。同じことを何度も書いているし、書いたことを忘れてるし。自分のためにも、文章を整理したほうがいいことはわかっているのですが。

79. ながぴい — November 20, 2006 @12:30:41

「スノーフレーク」(山と渓谷社)
を入手しました。
本の大きさは19x22cmと原版に比べて小さめですが、オールカラーです。
写真はきれい。字がちょっと小さい?
 
中谷宇吉郎博士の話をはじめ、雪の結晶の作り方が載ってます。
内容はちょっと固めかもしれません。これから読んでみます。
 
k_shibaさん、情報ありがとうございました。

UpOwner Comment きくち  November 20, 2006 @13:26:29

原書持ってるけど、この本は売れたほうがいいので、買いましょう
んー、これをベストセラーにしよう

81. じゅん — November 20, 2006 @13:06:50

「水からの伝言」をめぐって
読ませていただきました。 ここを読んでから、たざきさんを読むと、より理解できます。 長い長い議論の総まとめにすっきりしました。 感謝です。 
めぐり合わせで江本さんの「波動」に関する本や「EN菌」、「脳内革命」、それに近いものも読んでいましたが、頭を切り替えることが出来ます。 
それにしても「結晶」の件は頭から信じるころが出来ませんでしたので、はじめは受け取り方は人それぞれでいいのではないかと思っていましたが、教育の場では用いるのは絶対だめです。 

Owner Comment きくち  November 20, 2006 @16:30:49

まとめは大事ですね
このブログはすでに文章量が膨大になりすぎている

83. トモ — November 21, 2006 @11:02:49

探偵ファイルの中にこんな記事を見つけました。
http://www.tanteifile.com/tamashii/index3.htmlLink
「某大学の学園祭で、あやしいサークルが展示をしている!」
というものです。
その“某大学”がどこなのか私には分かりませんけど
「L.H.(ラッキー・ヘルス)研究会」とやらの活動だそうです。
ただ、記事によりますと、この大学の学生ではなく
様々な人たちからなるサークルだということですが。

Owner Comment きくち  November 21, 2006 @11:53:37

なんとなく見覚えのあるキャンパスですが・・・
「大学の学生ではない」とは言っても、大学関係者がひとりもいなければ、企画を出せないでしょうね。某大学の学生が『水は答えを知っている』を真剣に信じているのだとすると、恥ずかしいですね。
 
もっとも、これはかなり宗教っぽいなあ。どこかの新興宗教が「水伝」を利用しているだけかもしれません。
まあ、阪大の学祭だって、かつて麻原を呼んだサークルがあったし、「幸福の科学」や「真光」が企画をやってますから、新興宗教がかった企画があるのはしょうがないのでしょうが・・・
 
と思ったら、LHは「真光」ですね。手かざししてなかったのかな

Up85. 稲 — November 21, 2006 @15:07:57

クリクリしているうちにこんなページを見つけました。既出でしょうか?
http://amethodnotaposition.blogspot.com/2006/10/double-blind-experimental-validation-of.htmlLink

その記事の中でリンクが張られているExplore: The Journal of Science and Healingという新しいjournalに論文が載っているのを確認しました。(10ドル払うのは嫌なので中身は見ていません)。

86. 稲 — November 21, 2006 @15:14:17

論文のリンクを張っておくのを忘れました。
http://www.explorejournal.com/article/PIIS1550830706003272/abstractLink

Owner Comment きくち  November 21, 2006 @17:03:30

ありゃりゃ、よくこんなもん見つけましたね
Elsevierのジャーナルに江本グループも連名で、二重盲検法の論文が出たというわけですね
 
共著者は
http://www.ions.org/Link
の人ですか。ニューサイエンス系の研究組織みたいですね
 
こりゃまた、めんどくさいことです
 
しかし、これで「ポエム」でも「ファンタジー」でもないことになったのかな。科学の土俵に上がる気になったと

Owner Comment きくち  November 21, 2006 @17:45:06

おお、この組織の創設者はエドガー・ミッチェルではないか

89. 稲 — November 21, 2006 @15:16:40

こちらによると三重盲検実験が現在進行中だということです。
http://deanradin.blogspot.com/2006/10/effects-of-distant-intention-on-water.htmlLink
非常に嫌なものの気配を感じるのですが・・・

Up90. 稲 — November 21, 2006 @15:37:36

Journalのwebページからは10ドル取られそうになったのですが、ScienceDirectにありました(つまり、Elsevierのjournalです)。

Owner Comment きくち  November 21, 2006 @17:36:59

$10払いました
議論はのちほど

92. ながぴい — November 21, 2006 @16:46:03

ふ〜ん、
Explore: The Journal of Science and Healingってどんな雑誌なんでしょ?
なんか「いかにも」なタイトル…
 
たしかにScienceDirectにも載ってる。
(ただうちからは要旨しか読めなかった…)
これっていわゆる"distant prayer"「遠隔祈祷」(っていうんだっけ?)系の実験のようですね?
 
今どき、まだこんな話が論文になるの?

Owner Comment きくち  November 21, 2006 @17:46:01

タイトルからして、ニューエイジ系ジャンク・ジャーナルであることは間違いないですが
まあ、Elsevierも商売ですから
さて、どないしますかね

Owner Comment きくち  November 21, 2006 @18:38:18

American Holistic Medical Associationの雑誌みたいですね
代替療法系ですか

Up95. 柘植 — November 21, 2006 @17:54:58

こんにちは、皆さん。トリプル・ブラインドが何を意味するのか知らなかったので検索してみました。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~metapsi/psi/5-4.htmLink
どうやら超心理学などで使われる様です。一般に二重盲験法は被験者群を分ける訳ですね。普通は年齢性別病歴などの偏りが無いように分ければ済むわけですが、超心理学だとそのように外に現れるもの以外に偏りが生ずる(例えば、予知能力のある人のみを一方に寄せてしまう)可能性があるので(ふぅ〜)、被験者群を分ける段階で「何の試験をするのか知らないで分ける」という事らしいですね。

96. ながぴい — November 21, 2006 @21:53:17

ニューエイジ系というよりは代替療法系なのかもしれませんね。
 
実を言うと、「水伝」よりもホメオパシーのほうが潜在的な脅威は大きいような気がします。
欧米のほうはもう飽和ぎみなのに対して、アジアにはほとんど浸透してないわけで、
市場としては非常にオイシイのかも知れません。
こういうのを足がかりにしてアジア進出を狙ってるとか?

Owner Comment きくち  November 21, 2006 @23:00:51

ホメオパシーは深く静かに流行していますが、日本ではまだまだ市場があるでしょう
ホメオパシーと水伝の親和性は非常によくて、水伝信者はホメオパシーの潜在的なお客さんかと思います
 
代替療法なんですけど、まあニューエイジの一派です

98. たかぎF — November 21, 2006 @22:31:11

要旨を読むだけで十分に頭がクラクラしますよ.
東京から2000人がカリフォルニアの水に向って祈るって,ぉぃ.

きくちさんがご丁寧に私の分までプリントアウトしてくれたもので :-p,実験方法のところまで読みました.アメリカの研究者が水を4本買ってきて,2本(A,B)は想念を受けとる用(→シールドルームに入れる),2本(C,D)はコントロール用.東京会場では,Google Earth をつかって2000人の参加者にカリフォルニアの研究所を示したあと,5分間大きい声でなんか唱えるらしい.
多分コントロールの水も研究所内に置いてあるんだろうに,ずいぶん精度よくお祈りを届けられるもんだ.
で,ボトルに書いた印がわからないように覆って,IHMに送ってそこで凍らせて観察するようです.

Owner Comment きくち  November 21, 2006 @23:09:41

いやあ、ジャンク・ジャーナルですなあ。無意味すぎる実験ですが、さてさて、どうするか。
これはねえ、そもそもpositive resultじゃなければ発表しないわけですから、positive resultに決まってるのです
 
むしろ、2000人という数が恐ろしいです
この人数は実験の統計性とは何の関係もないのだけど、やっぱり恐ろしい
 
読みたいかたは、ご相談ください
もちろん、コピーを勝手に配ったりはできないのですが

Up100. たかぎF — November 21, 2006 @23:09:56

そうなんですよ。2000人ですよ。
2000人が5分間大きな声でお祈りするわけですよ。
想像するだに…なんですが、やっているほうはその中にいてなんとも思わないんですかね。

Owner Comment きくち  November 21, 2006 @23:26:36

信じがたい数だなあ。「のべ」じゃないんだよねえ
こりゃもう完全に宗教だな

102. 温泉カワセミ — November 22, 2006 @00:42:05

>こりゃもう完全に宗教だな
 
水伝(波動)って最初っからキッパリと『疑似科学系ボッタクリ新興宗教』やと思てますが。
AERAのインタビューで江本氏が、「1999年に琵琶湖に350人が集まって祈る運動では成果を収めた。それ以来琵琶湖はきれいになった。」って言うてるのを読んだ時にも、やっぱりなぁって思いましたもん。
 
こぉいう波動な話に引っかかり掛けた人達には、『やわらか戦車』の7を見せるのも、それなりに効果があるのかも知れませぬ。
 
http://anime.livedoor.com/yawaraka/Link
 
ま〜み〜む〜め〜 もぉ〜〜〜〜!!

Owner Comment きくち  November 22, 2006 @10:14:37

いや、もちろんそうなんです。「祈る」だもんね
論文に堂々と書くのもすごいですが・・・というか、まあ、そういうのを受け入れる論文雑誌だってことなんですが
この雑誌と「わかり合う」ことは不可能でしょうね

104. ながぴい — November 22, 2006 @01:33:27

>そうなんですよ。2000人ですよ。
 
いや、懐疑主義的な立場からすると、まずこの数字から疑ったかかるべきでしょう。
何を根拠に2000人が参加したと言ってるのでしょうか?
2000人分の署名でもあるのかな?
 
とりあえず今日はこんなとこ…

UpOwner Comment きくち  November 22, 2006 @09:40:37

どこぞの市民会館でやったイベントのいち企画としてなら2000人集めることは可能ですね
日時から割り出せるとは思います

106. こなみ Website — November 22, 2006 @10:25:52

これって,確かに頭痛持ちには堪えそうな話ですが,漫画にでもして笑い飛ばすというのがいいかも知れませんよ。揶揄嘲笑のたぐいは,論争においてはやらんほうがいいと思うけど,彼らは唯我独尊状態で論争に乗るはずもないので。

Owner Comment きくち  November 22, 2006 @12:23:58

科学としては無意味なんですが、言い方には気をつけたほうがいいかなあ、どうかなあ

108. Taku — November 22, 2006 @11:13:02

ホメオパシーの文字がでていたので、お邪魔します。

ながぴいさま
>「水伝」よりもホメオパシーのほうが潜在的な脅威は大きいような気がします。
おっしゃるとおりだと思います。

きくちさま
>ホメオパシーは深く静かに流行していますが、
いえいえ、ホメオパシーはものすごい勢いで広がっているのではないでしょうか?

先日、サンプラザ中野がホメオパスの資格を取ったとかで、『サンプラザ・ホメオパス・中野』と名乗っているそうです。お昼のワイドショーにもその名前で出演しています。
ホメオパシービジネスを展開する企業も新規採用の募集も活発です。
それに、ホメオパシーによる実害もそろそろ出てきてもおかしくないように思います。
ホメオパシーでは予防接種を否定していて、免疫機能を弱めるだとか、人間を凶暴化するだとか、恐怖心を煽るようなことを書いた書籍を信奉者に売っています。アマゾンなどでその書籍のカスタマーレビューを見ると、「先にこの本を読んでいたら、予防接種は絶対に受けさせなかった。」などと書かれていて、これは大問題だと思います。
新型インフルエンザが大流行しても、ホメオパシー信奉者は自分の子供にワクチン接種しないのでしょうか。ホメオパシーで治すので必要ないのかも。

Owner Comment きくち  November 22, 2006 @12:12:28

サンプラザ先生の話は最近よく聞きます。困った人だ
ホメオパシーは独立項目を作ったので、そちらで
  
「どちらがより重大か」は「優先順位問題」なので、やりません

Up110. たかぎF — November 22, 2006 @12:19:47

東京からカリフォルニアに念を送るの"実験" が行なわれたのは,2005年11月16日とあるのですが,この日は子供向け写真集・絵本の製作発表会が行なわれた日のようです.
ttp://www.thank-water.net/japanese/emoto/masaru20051220.htm
場所は東京・文京シビックホール.「第2回 ウォーター・フォー・ライフ・フェスティバル」というイベントだったらしいです.
で,"ウォーター・フォー・ライフ・フェスティバル" でググったら,ありましたよ.
ttp://www.hado.com/info/waterforlife.htm
イベントプログラムの最後に祈りの実験ってのが.

ついでに,このイベントについて kikulog で既出だったことも発見 ^^;↓
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1132493916#CID1132663626Link

111. たざき Website — November 22, 2006 @12:26:26

「祈り・念が結晶形に及ぼす影響を二重盲検で調べる」なら、まず、目の前においた水に念を送るところから始めるのが普通だと思うけど、一気にカリフォルニアに向けて遠隔操作とは・・・ 物事を確かめる順序として全くお話にならないことは、(科学の知識の有無、人文系・理系とかいった些末な区別とは無関係に)自明。
にもかかわらず、彼ら及び支持者にとっては、こういうやり方こそがよいという事に、強い強い無力感を感じますね。

Owner Comment きくち  November 22, 2006 @12:49:44

だから、これ全体がパフォーマンスなんですよ
でも、支持者にはアピールするね

113. 稲 — November 22, 2006 @12:21:53

遠隔祈祷した水とコントロールの水で結晶を作って、それぞれの審美的訴求力(aesthetic appeal)をweb上で集めた100人の人にスコアつけてもらって、その平均点をt検定したら、平均値が同じという帰無仮説がp=0.001で棄却された、というのが大体の話で、スタイルとしては普通の論文っぽい。
で、ちゃんとdiscussionがあって、「観測事実の説明として少なくとも三つの可能性がある」なんて書いてあるわけですが、その可能性というのが「遠隔祈祷の効果ではなく、実験者の願望が影響した」(だから三重盲検が必要になるわけですかね)、「最初に水のボトルを2グループにわける時に、実験者が無意識のうちに結果を予測していた」、「(論文の読者を含む)後の観測者の願望が時間を遡って水に影響した」などなわけでして、頭クラクラしたい方はぜひどうぞ。

114. ながぴい — November 22, 2006 @12:31:25

文京シビックホールの大ホールは1,802席とのことなので、
200人ほど立ち見が出たということなのかな?
 
琵琶湖の時が350人とのことだったので、だいぶ人数増えとりますなぁ…

UpOwner Comment きくち  November 22, 2006 @12:51:35

琵琶湖は「祈るためだけ」に350人も集めたので、実は「イベントのついで」であるこちらよりも、コアな人たちが集まったのだと思います。だから、本当は琵琶湖のほうが恐ろしいのですが、2000は目を惹く数です
しかし、本当に立ち見が出るほど集まったのかは検討すべきかも

116. としぞう — November 22, 2006 @19:21:02

>「祈り・念が結晶形に及ぼす影響を二重盲検で調べる」なら、まず、目の前においた水に念を送るところから始めるのが普通
というのは全くもってその通りなのですが、こういう話は概して簡単に検証したりできないモデルを用いることになっていて(簡単に検証できるとすぐウソがばれるので)、それがまた重要なポイントなのだと思います。あちこちで祈りの影響を調べているモデルは大体簡単に検証できないものばかり。
 
そこから考えても、水伝というのは与太話としてはホントによく仕組まれてるとおもうのですよね。私は結晶のでき方の詳細については素人なのでよくわかりませんが、Libbrecht氏のサイトによると対称形の結晶というのはそもそも簡単にはできないのですよね? 水伝の実験がもし普通の冷凍冷蔵庫を使ってできるようなもので、50%くらいは対称な形の結晶ができるようなシステムであったとしたら、水伝の内容が変なことはすぐにわかってしまい、誰も信用しないでしょうが、ただちにはできない実験で、もともと対称になりにくいもの、というところにいろんなウソや妄想を注ぎ込む余地があるのだろうと思います。そして、科学だとかポエムだとか、場合によっていろんなあいまいなことを言っているうちに、各人がいろんな風にストーリーを解釈して、信者が増えるんだとおもいます。

Owner Comment きくち  November 22, 2006 @19:57:50

論理ではなく「納得力に訴える」わけですから
 
今回の彼らの実験は、科学者がついてこられない数の人間を用意して、日米間という長距離を用意して、それであの程度の差ですから、仮に反証実験をしたところで、「2000人なら結果がでる」と言われるのが落ちでしょうね。
今回の実験だけをとりあげると、思うつぼなんで
 
もともと再現性も歩留まりも悪い実験だというところがミソなのですよねえ
そういう意味では、いろいろ手を尽くしているわりに、肝心の「結晶を作って観察する」部分の改良をしないのも、まあうまいといえばうまいわけです

118. こなみ Website — November 26, 2006 @00:26:12

ちょっと前の記事ですが
> まだやったことがないのが、フェルトの端をアクリル系
> の接着剤に浸すというやつ。吸い上げられた溶剤が蒸発
> するときに温度が下がって、水蒸気が凝結するのを見ら
> れるそうです。
> アルコールではだめなのかなあ

アルコールではだめです。塩化メチレン(ジクロロメタン,たぶんこっちがプラスチックの接着剤),ジエチルエーテルならうまくいきます。どちらも沸点は35℃程度で,メタノール(65℃)よりもずっと低いのです。

Owner Comment きくち  November 26, 2006 @00:37:22

塩化メチレンか。全然勘違いしてました(^^;

Up120. ながぴい — December 4, 2006 @00:52:50

問題の論文を某ルートから入手したので、読んでみました…
 
なんだかなぁ…
 
この論文では28件の論文を引用してるんだけど、そのほとんどが超能力の存在を肯定するようなものだったりする…
聖水を用いると植物の発育が良くなるなんて文献まで引用しとる。
 
実験に使われたのはボトル入りの飲料水フィジーウォーターというものらしい…
http://www.fijiwater.com/Link
↑フィジーウォーター
 
インターネットを通じて100人のボランティアに水の結晶の美しさの評価をしてもらってるんだけど、
評価の仕方は0から6点までの点数性で、0点は「美しくない」6点は「たいへん美しい」の意味。
ところが、意志の働きかけがあったサンプルでも美しさの平均点は約2.9点ぐらい…
何もしなかったコントロールのほうの平均点は約1.9点とさらに低い。
フィジーウォーターからはきれいな結晶はできないちゅう結論なのか?!

Owner Comment きくち  December 4, 2006 @01:33:08

そう、ちゃんと選んだ結晶のはずなのに、実はどれも「たいして美しくない」らしいのですよ。
 

122. ながぴい — December 4, 2006 @12:25:35

ありゃりゃ、
2003年にJames Randiが江本氏に100万ドルチャレンジに挑戦してみろと挑発してますね。
http://www.randi.org/jr/052303.htmlLink
>If Dr. Emoto wants to win the prize, let him agree to perform his tests in a double-blind fashion, and I predict he'll get fuzzy results that prove nothing.

Owner Comment きくち  December 4, 2006 @12:46:45

あら、それは知りませんでした
Randiに目をかけてもらえる(と言うのか)とは、ニセ科学としては大物であるということですね

124. ながぴい — December 6, 2006 @16:51:47

この件に関するマニアックなデバンキング情報は、今後こちらにまとめていく予定です。
http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%BF%E5%A4%CF%C5%FA%A4%A8%A4%F2%C3%CE%A4%C3%A4%C6%A4%A4%A4%EBLink
↑Skeptic's Wikiの「水は答えを知っている」の項目

Up125. としぞう — December 27, 2006 @17:41:19

日本化学会の機関誌の論説における安井至氏の「反証実験するべき」論とそれに対する天羽氏らの反論、さらにその反論に対する安井氏のコメントを見ました。
私は基本的には「反証実験などいらない」という意見に賛成ですが、それでもデモンストレーション実験とはやや違う意味合いにおいて反証実験のようなものをせざるを得ない状況というのはあるのかもしれないと思ったりしています。
 
例として適当かどうかわかりませんが、たとえば、昨今よくある架空請求のようなものが舞い込んできたりしたとき、そういうものは通常は「そのような請求をうける筋合いはない」ということを立証したりする必要はなくただ無視しておればよいのですが、架空請求する業者が裁判所にウソの少額訴訟をおこしている場合、あるいは架空請求の対象者がそのような裁判所の通知を無視したことによって請求どおりの内容で判決が確定してしまったような場合には、それが架空であることを積極的に示さねばならなくなります。
安井氏のお考えとしては、水伝の関係者が物理学会で発表する事態というのは、架空請求業者が裁判所に訴え出ている状態であるというような解釈ではないかと思うのです。どのような場に出て発表されようが、水伝は依然としてオカルトであって、「科学」としては即座に否定できるには違いないのですが、その言説の拡がり具合によっては何らかの対応をするべきだといわれれば、そうなのかもしれないと思います。「反証実験」といっても、結局できることはデモンストレーションの域を出ないかもしれませんが。

126. ながぴい — January 13, 2007 @20:47:08

Exploreの論文の筆頭著者のDean Radin博士はなかなか楽しい人のようですね。
↓Radin博士について調べたことを、こちらにまとめています。
http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%A8%A5%A4%A5%B8%A1%A7%CD%D1%B8%ECLink
↑Skeptic's Wikiの「ニューエイジ:用語」の項目
 
また、Radin博士のブログに以下のようなコメントを書き込んだのですが、御本人の承認が得られないとコメント掲載されないようなので、今のところ承認待ちです。
 
Hi, I am from Japan.
I have read your paper published in Explore. However, I am a bit disappointed because none of the water crystal photographs was presented in the paper. The aesthetic beauty of the crystals was scored on a scale from zero to six (zero meant “not beautiful” and six meant “beautiful”). However, even the average score of the treated sample is only about 2.9 (less than 3!). None of the crystals scored more than 4.5!! What does this mean? Does it mean that the crystals were overall not very beautiful?

127. ながぴい — January 15, 2007 @10:43:00

あ!お返事がついてる↓
https://www2.blogger.com/comment.g?blogID=16158865&postID=116062501099622501Link
あれ?
あっさり大多数の結晶はきれいでなかったと認めちゃったぞ。

Owner Comment きくち  January 16, 2007 @09:09:30

おお、これはすごい
 
この博士の所属研究所を見て、こりゃあかんわと思ってたんですが、懐疑的な人にも返事を書くんだあ

129. たざき Website — January 15, 2007 @11:06:07

おお、ながぴいさん、ご立派な、対話の試みですね。江本論文の著者リストみて、この人のいる研究所の web page を見に行ったときは、ひたすらがっくりしました。
結晶ですけど、やっぱり、海を越えて念を送ったりするから、効果はきわめて弱いということだと思うんじゃが。

Up130. ながぴい — January 15, 2007 @17:58:49

へへへ、
どんな人物なのかちょっと探りを入れてみようかと思ったので…
ま、質問にはとりあえず答えていただけるということがわかりました。
 
>海を越えて念を送ったりするから、効果はきわめて弱い
 
ところが、IONS研究所の創設者のエドガー・ミッチェル博士は
アポロ14号から地球に向けて念を飛ばした御方なのじゃ。
連中の理論では距離は関係ないかも知れんのじゃ。
(今度暇な時にその辺を含めて聞いてみようかな?)

Owner Comment きくち  January 16, 2007 @09:18:43

水のほうは念じゃなくて波動だからなのでは
 
エドガー・ミッチェルはいい感じに痛いですね
ジーン・サーナンの回想録「月面に立った男」によれば、ミッチェルは超能力に夢中だったため、もうちょっとでアポロ14のクルーからはずされるところだったようです。惜しい

132. ながぴい — January 28, 2007 @00:00:16

Radin博士のブログに新たな質問を書き込んだところ、
ちゃんとRadin博士から御返事をいただきました↓
https://www2.blogger.com/comment.g?blogID=16158865&postID=116062501099622501Link
 
ムフフ、なかなかおもろい回答だと思うので、わしゃこれで満足。

133. TAKESAN Website — February 17, 2007 @13:55:09

今日は。
  
お読みになった方もいらっしゃると思いますが、「ことだま大実験」というのをI.H.M. に提案した方に、返答があった模様です⇒http://blog.goo.ne.jp/heywa/e/45e54cf7104983e45bc81eec28b92715Link
結果的には、突っぱねられた様な感じですね。
 
それはともかくとして、後半の内容が…。
 >実験目的は、大勢の人が同じ時刻に同じ考えをいだくと、その効果が強くなるかどうかを検
 >証することです。具体的には、閉鎖された「ミニ・ガイア」という場を作り、Intention
 >(意図、意志)の力でその温度を下げることを目指します。もしこれが成功すれば、地球温
 >暖化を意識の力で解決できることになります。
だそうです。

134. ながぴい — February 17, 2007 @20:08:03

うわ!!
また『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』かいな…
 
この実験の主催者はその著者ですね。
こういうニューエイジ系の動きはやはり不気味ですね。
(個人的にはどんなアドホックな実験結果が出るのか、ちょっと楽しみ)

Up135. pooh Website — February 18, 2007 @09:09:21

> TAKESANさん
 
これ、この実験の結果にこの方が「満足しなかった」場合に一番面白い結果となるような気がします。
ので、自分のところで改めてエントリを立てるのは止めにしておきます。

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