9.11がまたやってきた。
アメリカではモスク建設をめぐって、イスラム排斥運動が起こっている。
日本では、いまだに陰謀論が生きているらしい。
2002年、ヨーロッパではその数年前にサイエンス・カフェというものがスタートしていたのですが、そんなことはまったく知らず、「カフェで物理の講座をやってみよう」と思い立ちました。当時、ワークルームというカフェが北浜にあって、テルミンの会もそこでやっていました。物理の講座の話を僕が言い出したのだったか、ワークルームで誰か他の人が言い出したのだったか、もう思い出せないのだけど、とにかく大学ではない普通の場所で(カルチャーセンターなどでもなく)やるのはいいかもしれないと考えていたことはたしか。今でいうサイエンス・コミュニケーションの実験、でしょうか。当時、僕はそんな言葉を聞いたこともなかったですが。
「カフェに来る文系女子を対象に」というのはワークルーム側から出た案だったと思います。
2002年に最初の「かわいい物理」を何回かやり、その後も散発的にやっていました。世界物理年には、アインシュタインが奇跡の年に発表した三つの理論を三回かけて全部やったりしました。これは、やりすぎだったかも。
サイエンス・カフェの潮流とまったく無関係に始めたので、いわゆるCafe Scientifiqueではなくて「講座」です。でも、大学内ではなく、ほんもののカフェでやるというのが重要なアイデンティティになっています。
「書を捨てよ、街に出よう」じゃなくて、「書を持って、街に出よう」というか。「街に出る」というのがコンセプトとして重要で、だから大学内では話にならないし、組織としての大学が企画したものでもだめなのです。
いずれにしても、実験的な試みとしてやっています。
この「かわいい物理」、しばらく休んでいたのですが、今年、ひさしぶりに再開することにしました。今やいたるところでサイエンス・カフェというものが開かれ、科学コミュニケーションという言葉も普通に聞かれるようになったのですが、まあそういうこととは関係なく、始めた頃と同じような感じで、実験的にやっていきたいと思います。
これまでの分はまったく記録に残していないのですが、今回は残そうかと考えています。
今回は少し系統的にやるつもりです。といっても、各回完結で、どの回に参加しても大丈夫。
というわけで、第1回の告知
9/16(木) 19:00-21:00
場所: workroom A (本町)
第1回のテーマは「振り子とカオス」
身近なものの力学です。ちょっとした工作もやるつもり。
大学じゃないので有料です。すみません
参加してみようかなというかたは、工作材料の都合もあるので、できれば予約してください(予約なしでもはいれます)
「文系のための」と謳ってあります。理系ばりばりの人にはものたりないかもしれませんが、興味があればどうぞ。