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2010/04/03 「地球温暖化懐疑論批判」(2)
2010/04/02 業務連絡
2010/04/02 『大数学者』ちくま学芸文庫版

2010/04/03 「地球温暖化懐疑論批判」(2)

カテゴリー: サイエンス

すみません

まったくついていっていません

とにかくコメントがつきすぎたので、(2)を作ります

感情的ではない冷静な議論でお願いします

なお、罵倒でしか議論できないかたがおられた場合は、消していきます

この前は

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1256740025


2010/04/02 業務連絡

カテゴリー: 日 記

長らく放置ですみませんでした

ある種の「燃え尽き症候群」みたいなやつです

少しずつ、放置していたエントリーに返事なりなんなり、書きます。

「温暖化」が異常に伸びているようなので、続きを作るかどうか考えます

罵倒文でしか議論できない人のコメントは基本的に消していきます。


2010/04/02 『大数学者』ちくま学芸文庫版

カテゴリー: 日 記

驚異のラインナップで進撃を続けるちくま学芸文庫から、掲題の本が出ています。

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480092779/

書店でこれを見たときには、出ることを知らなかったので、びっくりしました。不意打ち。知っていれば、解説くらい書かせてもらいたかった気もします。数学者じゃないから無理か。

この本の元になった昭和14年の弘文堂教養文庫版・上下については、以前にも書きました。その時にははっきり書かなかったのですが、実は著者の小堀憲は僕の母方の祖父です。

『大数学者』はその小堀がいくつか書いた一般向けの本の中で一番よく読まれたものなのだと思います。いろいろな方から、よく売れたと聞かされました。そのためか、弘文堂からは戦後に上下を一冊にまとめた合本も出ています。

その後、1968年に新潮選書から増補改訂された新版が出版され、今回の筑摩版はその新潮版に基づいたもの。

前にも書いたとおり、弘文堂版はアベル・ガロア・ワイエルシュトラス・リーマンの四人の数学者の伝記で、新潮版ではこれにコーシーとガウスを加えた六人が取り上げられています。あくまでも伝記です。

僕は弘文堂の教養文庫版と合本、それに新潮版(更にちくま文庫版)を持っていますが、弘文堂版は最近になって神田の明倫館で買いました。特に教養文庫版のほうは明倫館に行けばかなり高い確率で見つかります。それだけたくさん出回ったのでしょうね。古書価は各数100円なので、ちくま文庫版をお勧めしますが。僕が最初に読んだのがどの版だったのかはもう思い出せません。なんとなく、ガウスの記憶があるから新潮版だったのかな。

前に書いたように、星雲賞に名を残す日本初のSF雑誌『星雲』に、小堀が書いた『エバリスト・ガロア』という記事が掲載されています。これについては、版元の森の道社の社長と知り合いだったので頼まれたが原稿料はもらっていない、という話を聞きました。もっとも、古い話なので、小堀の勘違いの可能性もありますけど。小堀から『星雲』の話を聞いたのは、あとにも先にもその1回だけです。当時、もしかしたら現物があるかもと思って家捜ししたけど、出てきませんでした。ですので、僕は『星雲』を持っていません。

そんなこんなで、今となっては古い本ですが、読んでみていただけるとうれしいです。これが売れたって、僕には何もはいりませんが。

小堀は、ほかに『数学史』や『物語数学史』という本も書いているので、学芸文庫から出してくれないかな。

小堀は旧制三高と京大で湯川・朝永と同級でした。湯川さんが亡くなられたときの京大での追悼集会で小堀が講演した記録が残っています。

2007年にいくつかの大学を巡回した湯川・朝永展に堀健夫の力学の閻魔帳(北大所蔵)が展示されました。展示では湯川と朝永以外の名前はぼかしてあったので、よくよく見ないと分かりませんが、実は同じページに小堀憲の力学の成績も書いてあります。僕以外に気づいた人はいないと思いますけど。

小堀の本はさておき、ちくま学芸文庫の物理・数学書は、結構とんでもない(褒め言葉)本を出してくるので、がんばってほしいですね。もちろん、そのためには、買わなくちゃならないのです。