新聞に「菊池誠」と出ていますが、僕ではなくて偉い先生のほうですので(^^
1月29日(月)「還暦を迎えた半導体」菊池誠・東海大学名誉客員教授
「週刊朝日」2/2号に「あるある納豆事件」の詳細な検討が出ています
「週刊朝日」の取材がきっかけで捏造が発覚したというだけあって、いろいろ調査していますね。ぜひ一読を
ショーツ博士のインタビューはすごいですね。番組で放映された大事な話は全部嘘なのね。しかし、それよりも「DHEAには副作用があり、取りすぎると善玉コレステロールが減少し、心臓発作の原因になる」というところが捏造以上に問題。副作用情報を伝えずに、ダイエットにいいとだけ宣伝したとすると、かなり悪質です。
ほかにも「イソフラボンがDHEAと関係があるとは思えない」などと発言しています。
千葉大・五十嵐教授のコメントはありますが、昭和女子大・中津川教授のコメントはないのかな。五十嵐教授のコメントには考えさせられる部分があります。
しかし、これで花王がスポンサーを降りて、「あるある」が終わって、テレワークが関係者を減俸処分にでもして、それで終わりになるようでは、あとあとになんの教訓も残りません。単にいずれ「あるある3」が始まるだけです
それよりも「あるある大事典2」を存続させるほうがいいのではないでしょうか。今度こそ、正しい情報を伝える番組として。スタッフは総入れ替えしたほうがいいでしょうけどね
今回の捏造は完全に「構造的」なものです。「納豆でダイエットできるというストーリーで番組を作れ」と言われたら、下請けは作らざるを得ないわけです。臨床例もないのに、勝手に学説をつなぎ合わせてストーリーを作ったのでは、どんなに取材しても期待通りの答が得られないのはむしろ当然。
「ストーリーが先」という風潮をなんとかしないかぎり、捏造はいつでも起きます。番組を終わらせたって、なにも変わらないでしょう。
というわけで、「あるある大事典2」を存続させよう
追記:
そう書いたばかりですが、関テレは速攻で「打ち切り」を決めてしまいました。まあ、そりゃそうなんですけど、打ち切って終わりというのでは、なんも変わらない。
今後の調査で明らかにしてほしいことは、「納豆でダイエットできる」というストーリーを誰がどういう経緯で考えたのか、そして、そのストーリーでいくと最終的に決断する前にどういう専門家の意見を聞いたのか、ストーリーが間違っていた場合にどうするつもりだったのか、そして「上下関係」てあたりでしょうか。「下請けがどういう手口で捏造したか」はそれに比べればあまり大事ではない。
神戸大発達科学部の谷冬彦さんにお招きいただいて、「ニセ科学」についてしゃべります
主に心理学のかたがたが相手なので、この機会にいろいろ教えていただこうかなと思っています。
正式告知は↓
http://www2.kobe-u.ac.jp/~ftani/HuSS.html
「谷冬彦」と漢字で書くと大学の先生ですが、「谷フユヒコ」とカタカナで書くと、わけのわからない変拍子の上で流麗なアドリブを決める超バカテク・ギタリストです。
そっちは↓
http://homepage3.nifty.com/redz/B&T.html
谷さんとはじめて会ったのは難波弘之さんのライブの打ち上げで、次に会ったのは谷さんのバンドに混ぜてもらって「太陽と戦慄Part2」を演奏したときでした。デビッド・クロスのパートをテルミンでコピーしようとしたのだけどそれは無理すぎ(たまたま手許にあったのが「USA」のバージョンだったので、実はクロスではなくエディ・ジョブスンですけど)。その後は「太陽と戦慄Part2」よりも「RED」を演奏する機会のほうが多くて・・・もちろんどっちも傑作ですわね
たった今、本来なら「あるある」を放送するはずだった時間の最初に「おわび」放送がありました。
なんていうか、「なんちゃらいう物質がダイエットに効く」「なんちゃらいう物質はイソフラボンを摂ると増える」「イソフラボンを摂るなら納豆」という三つの学説(最後のが学説といえるかどうかはともかく)から、「納豆を食べるとダイエットできる」というストーリーを作ったわけですね
「納豆を食べるとダイエットできる」という学説も臨床データもなかったのではないかと思われますが、そういうことですかね
そういうストーリーを基に番組を作れと言われて、製作プロダクションに何ができるのか。
まあ、正しい道は、大学なり病院なりと「共同研究」することなんでしょう。しかし、バラエティ番組でそこまでやるか。というか、それだけの予算は出ないよね。しかも、肯定的なデータが出るとは限らない
先にストーリーを作っておけば、そのとおりのデータが出るはず、という思いこみはいったいどこから来るのか
「科学」とか「実験」とかってのはそんなもんじゃないよ、ということを改めて言っておかないといけません
このブログでは何度か話題になりましたが、「空飛ぶスパゲティモンスター教」の教典が邦訳出版されています
「反★進化論講座 空飛ぶスパゲティモンスターの福音書」(ボビー・ヘンダーソン、片岡夏実訳、築地書館)
これはすばらしい本です
一家に一冊
原書ではFSMと略されている「空飛ぶスパゲティモンスター」を"原著者の了解のもとに"「スパモン」と略したというセンスもすばらしい
まさか、納豆事件がこのような展開になるとは
http://www.ktv.co.jp/070120.html
追記
ネットにニュースがいろいろ出ています
系列の産経↓
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070120/jkn070120009.htm
朝日↓
http://www.asahi.com/life/update/0120/013.html
http://www.asahi.com/life/update/0120/015.html
>「日本テレワーク」(東京)がさらに別のプロダクションに再発注して制作されたという。
うーん、野田さん(^^;
震災から暦がひと回りしたのですが、すごく時間が経ったような気もするし、つい最近のことのような気もします。12年経ったのに、終わっていないものもたくさんあるのですよね。
ところで、東海にしろ東京にしろ東南海にしろ、遅かれ早かれ大地震はくるわけです。日本に住んでいる以上、大地震は避けられない。それにしては、首都機能や経済機能のバックアップ体制が確立されているようには思えないのですが・・・
個人的にも次の地震に備えているとはとても言い難い状況なので、反省しなくてはなりません
東工大と一緒にやったSuperCon2006の解説記事が「数学セミナー」に出ています。というか、書きました。書店でご覧ください。もうすぐ次の号が出ると思います。
あけましておめでとうございます
ネットのつながらないところで、ぼんやりしていました
まだ、ぼんやりしたりません
楽器もないところだったので、ひたすら折り紙を折り、スリザーリンクをし、凧揚げをしていました・・・といっても、とんでもない田舎ではなく、京都市内なんですけどね
1/4発売の朝日新聞社「論座」がニセ科学特集を組んでいます。特集といいつつ、僕と田崎さんと左巻さんの「主として水伝」と山形さんのゲーム脳なので、網羅的ではないですが。
ぜひお読みください
追記:
上の文章を一部で話題の「ルー語変換」にかけてみたのですが、前半は一カ所しか変わらない。ということは、もともとルー語なのか(違います)
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あけましておめでとうございます
ネットのつながらないところで、ぼんやりしていました
まだ、ぼんやりしたりません
楽器もないところだったので、ひたすら折り紙を折り、スリザーリンクをし、凧揚げをしていました・・・といっても、とんでもない田舎ではなく、京都シティーなんですけどね。
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後半のほうがルー語になりやすいようですが、あまり面白くない
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1/4セイルの朝日新聞社「論座」がニセサイエンスフィーチャーを組んでいます。フィーチャーといいつつ、僕と田崎さんと左巻さんの「主として水伝」と山形さんのゲーム脳なので、コンプライジング的ではないですが。
ぜひお読みください。