えーっと、タイトルの通りです
しゃべらなかったことやまだ書いていないことについて、「考えてもいない」かのごとく断定されるのは困るなあと、ぼーっと思うわけです
もちろん、しゃべっても書いてもいないことについて「これは考えてるのかも」とまで斟酌してもらう必要はないのですが(考えてないかもしれないし(^^;))、関連する問題である以上「考えてもいない」と決めつけるのも想像力不足だなあと
このブログのコメントのことではないです
まあ、ある程度予測されたことですが、マイナスイオンについての反響が大きいようです。わりと慎重に「マイナスイオンが身体によいという科学的な根拠は、ほぼない」と発言したのですが、「身体によい」という限定や「ほぼ」なんて言葉はあまり耳に届かないようなので(しかたないことですが)、補足をしておきます(いくつか、これを正しく解釈してくれているブログがありました。ありがとうございます)。
まず、「マイナスイオン」という言葉はかなりまずくて(実はだいぶ古くから使われているそうですが)、仮に意味があるとすれば「負の大気イオン」ということになります。
水中の陰イオンとはまったく意味が違うので、「マイナスイオン水」は全然違う話。しかし、山野井の本には十把一絡げに書いてあり、ごっちゃにされてもしかたないですが。水中の陰イオンについては、とうぜん、毒もあり毒でないのもあり毒にも薬にもならないものもありですから、「陰イオンが身体にいい」という表現は無意味です。
巷間言われる「マイナスイオンは身体にいい」に関係するのは、コロナ放電と水破砕だけですが、たぶんコロナ放電のほうが話としてははっきりしている。
コロナ放電は集塵や除電には使えるので、「マイナスイオン」という言葉を使うことの是非は別として、「コロナ放電式マイナスイオン発生器」に集塵や除電の効果はあってよいはずです。たぶん、除菌にも使えるのでしょう。しかし、これは「マイナスイオンは身体にいい」とはまったく別の話。「除菌できれば身体にいいではないか」というのは誤りで、除菌できることと、そのイオンを吸い込んでもいいかどうかはまったく別。
ラジカルだから除菌できるのだとすると、吸い込むのはむしろ身体に悪そうです
また、ドライヤーについては、長い長い議論が必要
で、大気イオンの精神的効果などについて、まったく研究がないわけではありません。しかし、ありていに言って、「商品を大々的に売り出す」だけの根拠はない。非常に好意的に言って「まだはっきりしない」というところです。「はっきりしない」程度のことをあたかも「科学的に効果が実証された」かのように言うのは「ニセ科学」です。
実際、専門家である小川俊夫高知大名誉教授は2003年の時点で「まだわからない」と明言しています
コロナ放電で生成される大気イオンの実態は酸素ラジカルとか硝酸イオンとからしいので、直感的にはむしろ身体に悪いはずです。
また半端な記事になってしまってすみません。あとでもう少し書き足します
こういう話は僕よりも小波さんのほうが圧倒的に詳しいので、小波さんのウェブサイトも見てね↓
http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~konami/
わしが無意識のうちに開発した装置が、いつのまにかニュースになっておるわい↓
幸田くぅちゃんにテストしてもらってから発表の予定だったのじゃがな
http://bogusnews.seesaa.net/article/30054022.html
しかし、公知の事実になっては特許も申請できんではないか
まあ、イオンド大学が名誉博士号をくれるなら、特許がとれなくてもよいかの。もっとも、無料でくれるならじゃがのお。あそこは金を取るという噂じゃで、ほっほっほ
もちろん、イグノーベル賞はいただきなのじゃ
杉野教授は懲戒解雇のようです
しかし、助手氏の自殺については、依然として謎のままらしい
これが解決するまでは、終わりとはいえません
テレビなんか一度流して終わりだとたかをくくっていたら、YouTubeに動画があるそうで、ネット上のいたるところに画像が貼られているではありませんか。
僕についての虚像が広まってはいけないので補完。
あれはプロンプター使ってるし、普段よりずっとゆっくりしゃべってるのですよ。そういう番組だもの。
もっと普段の授業に近いしゃべりは↓
http://www.log-osaka.jp/broadcasts/workroom/workroom_index2.html
本業と関係ないので、秘密にしてあったのですが、微妙な演奏映像(ただし、海賊版なみ)や謎で微妙な演奏音源はたとえば↓
http://music.geocities.jp/theremin_andmore/
http://www.geocities.jp/theremin_theremin/
NHKの「視点・論点」に呼んでいただいて、カメラの前で10分間しゃべりました。
放映日を調べて告知しようと思っていたら、収録当日夜、僕が飲んでるあいだに放映されていました。僕が人の話をよくきいていないせいです
10分で、しかもふだんの半分の速度でしゃべったので、言い足りないことはたくさんあります。
中でも「善意のニセ科学」の問題については、本当は言いたかったのですが、時間の都合で最終的には原稿から落としました。
「おかしい」とか「間違っている」と指摘するだけなら、実はそれほど大変ではないのですが、それが「善意」から出ているときにどうすればいいのかというのは、ニセ科学批判についてまわる大きな問題です
「水伝」授業を批判するのは簡単なのだけど、そういう授業をしたくなる先生の気持ちもわからないではないので、むずかしい。学級崩壊とかいじめ問題とかがある上に、管理は厳しい、人は足りない、ですから
どうしたらいいかについての答はないです
ただただ悩ましい
「水伝」の話から、テレビや映画・マンガなどに登場するステレオタイプな科学者像の話が派生してきたので、独立させてここで語ることにしました(^^
(分野によっては、事実そうだったりするかもしれないので、そのあたりの情報もください)
....
科学者に向かって「博士」と呼びかける
教授に向かって「教授」と呼びかける
科学者は分野にかかわらず白衣を着ている
教授は部下に「やっておいてくれたまえ」などの「たまえ語」(今考えた)を使う
科学者は文学を読まない
科学者は愛を理論的に分析する
稲葉振一郎さんが朝日の夕刊に連載されている「ブログ解読」、今日は「水からの伝言」です。というか、"「水からの伝言」を信じないでください"です。ぜひご一読ください
最後の結論が、もっと人文系からの批判を!ということで、poohのblog
http://blog.so-net.ne.jp/schutsengel/
が紹介されています。
僕はこの結論でいいと思っています。表現者・文学者はこの問題を真剣に考えるべきですね
これについては、corvoさんのブログ↓
http://www.studio-corvo.com/blog/karasu/index.html
でも議論されています。
ちなみに、corvoさんの恐竜復元画、好きなんですよ
七田式の幼児教育はニセ科学だと思ってはいたのですが、改めて七田の本などを読んでみると、そのあまりのトンデモ具合に、クラクラします。ニセ科学というより、完全にオカルトですよ。
しかし、そうなると、疑問がわきます。
「七田眞は、あんなにでたらめばかり言うのに、なぜ幼児教育の専門家と思われているのでしょうか」
少しまじめに検討してみたいと思います