200602のブログ

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2006/02/26 日本SF評論賞
2006/02/25 赤旗日曜版: ニセ科学批判
2006/02/23 ニセ科学入門のマイナスイオン
2006/02/21 松山
2006/02/21 フォーブス
2006/02/15 水俣
2006/02/15 ゲーム脳・脳内汚染・サンデー毎日
2006/02/10 情報提供者は誰か
2006/02/04 ゲーム脳
2006/02/02 え、ついにY染色体が主役に?
2006/02/02 HAL
2006/02/02 授業終了:EGGXのおかげです

2006/02/26 日本SF評論賞

カテゴリー: イベント・告知

「SFマガジン600号」が出ています。

 

みんなの好きな「オールタイムベスト」発表があったり、とり・みきのマンガが500号からの続き(そして、700号に続く)だったり、読みどころはたくさんありますが、それはさておき。

 

日本SF作家クラブ主催の「第1回日本SF評論賞」受賞作が掲載されています。受賞者は阪大文学研究科博士前期課程在学中の横道仁志さん。テーマはファンタジーなのですが、その中に「合理性」の議論が書かれています。僕もこのblogやその他の場所で、自然科学の基礎となる法則は論理的に証明できるものではないという話を何度か書いています。基本的にそれと同じ立場の議論ですね。


2006/02/25 赤旗日曜版: ニセ科学批判

カテゴリー: ニセ科学

のぶさんが書いてくれましたが、明日付の「赤旗」日曜版に記事が出ます(出ています)。僕とたざきさんのほか、左巻健男さんと松田卓也さんがコメントしています。松田さんがJapan Skepticsの会長になられたんですね。

 

「赤旗」日曜版は駅の売店では手にはいらないと思うので、読みたいかたはなんらかの努力が必要かも(^^

僕は日曜版がタブロイドサイズになっていたことも知りませんでした。相当長いあいだ、目にしたことがなかったということで。

この号だけ爆発的に売れると面白いんですけどね


2006/02/23 ニセ科学入門のマイナスイオン

カテゴリー: ニセ科学,マイナスイオン

「ニセ科学入門」↓

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/nisekagaku_nyumon.html

のマイナスイオンの項に追記しておきました。誤解していた部分とか、誤解させる部分とかいろいろあって、そのうちなおそうかと思っていたのですが、ぐずくずしてるうちに引用数が増えてきたので。もう少しきちんと書いたほうがいいのですが。

でも、「マイナスイオンはニセ科学」という結論は変わらないです。


2006/02/21 松山

カテゴリー: ニセ科学

学会の宿はとった(とってもらった)けど、交通機関は決めていません。大阪・松山便の飛行機はなんだかトラブルを起こしていたような・・・

 

どうせ、前日に松山に着くので、テルミンの演奏をさせてくれる喫茶店はないですかね(^^


2006/02/21 フォーブス

カテゴリー: ニセ科学

「フォーブス」に田崎さんへのインタビューに基づく記事が出たのですが、事前チェックなしに掲載されてしまったそうです。結果として、タイトルは「もう容赦できぬ! 日本物理学会が"ニセ科学"の教科書掲載に蜂起」という二重・三重に間違ったものになっているし、内容も不正確。

物理学会は「容赦できぬ」なんてことを学会として言ってないし、蜂起もしてません。教科書にニセ科学が掲載された例をとりあげたおぼえもありません。

この記事の内容に田崎さんは(もちろん僕らも)責任を持てないので、そこんとこよろしくお願いします。「フォーブス」はステータスの高い雑誌かと思ったんだけど、甘かったね。

...

追記はたざきさんのコメント参照。

...

新聞広告は「科学者たち」が蜂起になってましたが、やはり容赦はしないらしい。


2006/02/15 水俣

カテゴリー: サイエンス

水俣の産廃問題が話題です。水俣病問題そのものがまだ解決していない現状で産廃処理場を作りたいという業者の鈍感さには驚きます。

「医学者は公害事件で何をしてきたのか」(津田敏秀、岩波)を未読のかたは、ぜひお読みください。「ニセ科学者」たちがいかに深刻な問題を残したかがよくわかります。


2006/02/15 ゲーム脳・脳内汚染・サンデー毎日

カテゴリー: ニセ科学,ゲーム脳

JUNOさんが情報を書いてくださいましたが、今店頭に出ている「サンデー毎日」に『ゲームで脳が壊れる説に学会はブーイング』という記事が掲載されています。四ページの記事です。

「脳内汚染」問題は本そのものもさることながら、毎日新聞の書評やそれを受けたコラムでの論調がネット上などでの批判の的になっています。「サンデー毎日」の記事も"自社メディアからの引用で恐縮だが"とそれらの引用から始まっていますが、記事全体は批判的・ないしは懐疑的な論調で、よくまとまっていると思います。

川端さんのコメントも掲載されていますし、脳神経科学者による批判もきちんと載っています。京大・櫻井芳雄先生のコメントはまさに以前ここでもとりあげた『相関と因果の違い」を説明したものです。しかも、岡田尊司氏の「すべて統計検定をかけています」というコメントの前にその説明を持って来るという構成はなかなか見事。

 

「日本神経科学学会」は会報で会長自らが「とんでも脳科学」への批判を訴えているそうで、物理学会よりも先をいっているかもしれません。

 

なお、森昭雄氏のインタビューもなかなかのもの。みなさん、ぜひ読んでみてください。


2006/02/10 情報提供者は誰か

カテゴリー: ニセ科学

アクセス解析してるんで、ときどきkikulogの記事にリンクしてくれているblogなどを見にいきます。公言したいこと(^^)を書いているので、リンクしていただけるのはありがたいことです。

ただ、最近ちょっと気になってるんですが、kikulogの記事にリンクしているのに「情報提供 RinRin王国」とか「情報提供 朝目新聞」とかその手の「リンクサイト」への言及だけがあって、kikulogの記事だとはひとことも書いてないことがよくあるんですよ。クリックするとkikulogの記事につながってるんですが。この場合、情報そのものの提供者はkikulogというサイトなわけで、そういう二次的情報提供者のみをAcknowledgeするというのは、いまひとつ理解できないセンスです。「kikulog(どこそこ経由)」とか書くなら分かりますけどね。

「リンクサイト」の記事へのリンクでできてる三次情報サイトもあったりして、便利なのはわかるし、それ自体はいいことだとは思うけど、一次情報源があいまいになっていくのが困る。それに、これをやられると検索にかからないのだよね。

 

(RinRin王国っていう名前を見て、一瞬、妻のサイトかと思ってしまったのは秘密だ)


2006/02/04 ゲーム脳

カテゴリー: ニセ科学,ゲーム脳

野尻さんのBBSで、ここでも取り上げるようにとの命令(嘘)が。

川端裕人さんが世田谷区主催・同教育委員会共催・森昭雄講演会「テレビゲームと子供の脳」をなんとかしたいと言っておられます↓

http://njb.virtualave.net/nmain0193.html#nmain20060203140500

 

「ゲーム脳」はまったくのニセ科学ですよ。「ゲーム脳の恐怖」を読んだかたはおわかりでしょうが、あれは少数データの恣意的解釈のオンパレードです。脳波の読み方については専門家からも疑義が出てますし、だいたい論文らしきものがない。以前、僕が探してようやく見つけたのは国際会議の要旨でした。

 

森氏はどこぞの講演会で自閉症もゲームのせいだと言ったとか言わないとかですし、尼崎のJR事故についてもまったく無責任な発言をしています。

ゲーム脳が教育委員会やPTAに受けるのは、ゲームを禁止する口実になるからであって、「ゲーム脳」が科学的事実かどうかとは関係ありません。その意味で「水伝」とも似ています。現代の「なまはげ」なんですね。

しかし、「なまはげ」でゲームをやめさせたってしょうがないんで、「ゲームは1日30分以内」とかの約束を守らせるのが本筋。そりゃ、単純に躾けの問題ですがな。「水伝」同様、躾けを科学で裏付けようとする間違いを犯しています。

 

子供にゲームを「買い与える」から、やめさせられないんだよね、きっと。禁止しても隠れてゲームをするから効果がない、とかいう話も聞きましたし。「買い与える」のではなく、親のゲーム機を恩着せがましく「貸してやる」というやりかたがいいんじゃないの?(^^。時間が来たら、「お父さんがやるから、返せ」という。


2006/02/02 え、ついにY染色体が主役に?

カテゴリー: ニセ科学

「報道ステーション」を見てたら、「女系天皇反対派が重視するのは、Y染色体だ」って図解つきで明言してたんですけど、ほんとにそうなの? それともこれは「報道ステーション」がそう解釈してるってだけ?

「Y染色体が一番大事」ってことなら、それはもう前から言ってるとおり「科学のつまみぐい」以外のなにものでもないし、「ニセ科学」と断言していいでしょう。

八木秀次だって、さすがに「Y染色体が一番大事」とは言ってなかったと思うんだけど、議員さんたちは「Y染色体」にびびっときちゃったんでしょうか。

ここで声を大にして再び言いますが、Y染色体が発見される以前に「Y染色体系列の保存」を目的として男系天皇制が維持されてきたはずはありませんね。


2006/02/02 HAL

カテゴリー: サイエンス

あさりよしとおさんの科学啓蒙漫画"HAL"(新装版)が出ました。

なかなかバナーを描いてもらえないと思っていたら、こんなところに「水伝マンガ」が!(^^

『水に伝言 ぬかに釘』という書き下ろしマンガが収録されています。書店に急げ。このままバナーにしちゃおかな


2006/02/02 授業終了:EGGXのおかげです

カテゴリー: 教育

今年度の授業が昨日で終了。あとはレポートを集めて、採点するのみ。

一年生向け(学部問わず)の「計算機シミュレーション入門」という授業なのですが、プログラミング初心者にUnixのコンソールの使い方からはじめて、C言語とグラフィックライブラリーを使ったプログラミングを教えて、さらにセルオートマトンを使ったシミュレーションをしてもらうという盛りだくさんなもの。それも、今年は医学部保健学科の選択必修が追加されたおかげで、100人以上の学生に教えるという大変なものでした。一昨年は15人くらいだったはず(^^;

学生のみなさんは大変だったと思うのですが、んでも、脱落も少なく(必修の人たちは、脱落したくてもできないのですが)、みんなよくがんばってくれたよ。じょじょに集まりつつある最終課題(自由制作)は、なかなか立派で、なんか感動的だね。

ちなみに、こんな無謀な授業ができるようになったのは、グラフィックライブラリーEGGXのおかげです。ほんまに感謝してます。これはいいよ。↓

http://phe.phyas.aichi-edu.ac.jp/~cyamauch/eggx_procall/