200601のブログ

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2006/01/21 「ニセ科学」シンポジウム要旨
2006/01/20 江本さんとAERA
2006/01/20 HAL9000とチェス
2006/01/18 真光元事件
2006/01/17 さらに「ニセ科学」シンポジウムについて
2006/01/16 息抜きにひとつ
2006/01/05 朝日新聞にシンポジウムの記事
2006/01/05 あけましておめでとうございます

2006/01/21 「ニセ科学」シンポジウム要旨

カテゴリー: イベント・告知

たざきさんからお知らせがありましたが、あらためて目立つところに告知。

たざきさんのウェブサイトでシンポジウムの講演要旨を読むことができます↓

http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/events/JPSsympo0306.html

 

なお、あれが書かれてないとか「短い」とか思われるかもしれませんが、印刷用原稿なのでスペースの制限があるのです。制限いっぱいということで。


2006/01/20 江本さんとAERA

カテゴリー: ニセ科学,水からの伝言

いちおう、江本氏はAERAの記事に反応しているみたいですね。記事が出たあとは無視なのかなと思ったけど。でも、書いてるのは秘書のかたで、しかも私信↓

http://www1.odn.ne.jp/shishakamo/bin'6/bin06-01-11.htm

この人のページは九大でも話題でした・・・ていうか、僕はこの人の本を持ってたのだけど、先日たかぎFさんが欲しそうにしてたので、あげました。返さないでね。

あ、朝日新聞のコピーが掲載されているので、現物を見てないかたはこのページで


2006/01/20 HAL9000とチェス

カテゴリー: ニセ科学

「デカルトの密室」(瀬名秀明)と「HAL伝説」を見比べながら、悩んでいる。

HAL9000とフランク・プールがチェスをする場面で、あろうことかHALが座標を言い間違える(と言われても、チェスをよく知らないので、そうなのかとしか言えないけど)。それが初めて指摘されたのは、1992年のHALの誕生日だと「デカルトの密室」に書かれている。「HAL伝説」には、それを指摘したのはグランドマスターのLarry Evansで1990年のHALの誕生日(付けの記事)と書いてある。HALの誕生日は1992だと思うが、「HAL伝説」のほうも"年まで同じ"でなくてはならないかどうかわからないので、間違いかどうか判断がつかない。「HAL伝説」は原文・翻訳とも1990となっている。Larry Evansだとすると、記事が出たのはChess Life Magazineではないかと思うのだけど、Chess Life Magazineの目次はネット上で見られないようだ。松原仁さんの解説記事に「1990年にチェスファンが指摘」という記述があった。Larry Evansのことはチェスファンとは呼ばないと思う。うーむ。ちなみにStanley Kubrickはチェスがうまく、しかもLarry Evansと友人だったらしい。そのため、HALの間違いは"HALが誤動作しつつあること"の兆候としてわざと脚本に書かれたものではないかとも言われている。よほどチェスに詳しくなければ指摘できないような間違いを"兆候"として書いたかどうか、今となっては謎。

 

HAL Tasakiさんなら答を知っているかも


2006/01/18 真光元事件

カテゴリー: ニセ科学

例の真光元事件でご両親が民事訴訟を起こしたというニュースを見た。

非常に痛ましい事件で、いろいろな意味で腹立たしく、かつ悲しい。

それこそ藁をも掴みたいという心理につけ込んで、真光元だの光合堀菌だのというまさに「ニセ科学」的言説で信用させるという手口は許し難い。一方、悲しいのは、あそこまで馬鹿馬鹿しい話を真に受けてしまったことだ・・・。こういう事件の報道を見ると、無力感をおぼえる。

 

つい先日「ご飯実験」を肯定的に取り上げたばかりの古館伊知郎がこの事件を報道しているのを見て、さらに複雑な気分になっている。古館は嫌いじゃないんで、見てるのだけど。


2006/01/17 さらに「ニセ科学」シンポジウムについて

カテゴリー: ニセ科学

仕事がたくさんたまっているので、ついつい"物理学会 ニセ科学"でgoogleを検索してしまいました。ブログやらなんやらを眺めてて、いくつか気づいたこと

「ニセ科学を暴く」という内容のシンポジウムをするわけではありません(^^;)。物理学者が"どう向き合っていくか"を議論するのが目的なので、具体例はそのための材料としてとりあげます。ですので、具体例は普段からニセ科学に興味を持っているかたがた(^^)にとっては既知のものばかりです。新ネタをやるわけではない・・・と思います。

"あれはニセ科学、これはニセ科学"と片っ端から分類しようというのでもありません。田崎さんの趣旨説明にもあるとおり、微妙な領域にあるものに無理矢理レッテルを貼ろうというものではないです。

現時点で科学的に解明されていないものを「ニセ科学」と呼ぼうというわけではありません。

一度シンポジウムをやったくらいで世間が変わるとは考えていません。たぶん、シンポジウム終了後には性急に結果を求めるかたがたによる「がっかりした」という発言がネットに溢れるに違いないと予測しているのですが、そういうものではないので。

呼び名はニセ科学でも疑似科学でもお好みでいいのですが、「ニセ」のほうが即物的でインパクトもあるので好き。「疑似」はちょっと高尚そう(漢字だから(^^))だし、価値判断を含まない気がするし、「ニセ」と言い切りたい。英語はどちらにしてもPseudoscienceでいいです。Fake scienceという言い方もします。

他の学会も企画してください


2006/01/16 息抜きにひとつ

カテゴリー: ニセ科学

「と学会誌」最新号で藤倉さんが↓の本を紹介していました

http://www.juse-p.co.jp/cgi-bin/html.pl5?i=ISBN4-8171-9145-7

"ウィーナー過程→経路積分"だから量子力学と数学的には同じ・・・というくらいの話ならまだ理解できますが、どうもそうではないようです。たしかに、第5,6章の紹介は目がくらみそうになります。

授業の教科書にしているという話ですが・・・


2006/01/05 朝日新聞にシンポジウムの記事

カテゴリー: イベント・告知

"シンポジウムに向けて"のスレッドでたざきさんが報告してくれましたが、朝日新聞の九州・山口版には昨日、東京版には今日、それぞれ夕刊に「ニセ科学シンポジウム」の記事が出たそうです。

僕はまだ見てませんが、関西版にも掲載されているという情報をいただきました。

物理学会長の肯定的コメントも載っているそうなので、心強いです。みなさん、ご確認ください。

 

asahi.comにも掲載されました

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200601050043.html


2006/01/05 あけましておめでとうございます

カテゴリー: ニセ科学

今年もよろしくお願いします

 

なんといいますか、新年早々、テレビで古舘伊知郎が「水伝」の"ごはん実験"を肯定的に語ってまして、こりゃ今んとこ完全に科学の負けかもと思ったりしていますが、なんとかしましょう。

 

引き続き、ニセ科学講演のオファーを受け付けております(^^。ご希望により、テルミンもつけます。

まあ、別系統でテルミンのみっちゅうのも受け付けてますが。学会前日に松山のカフェでテルミン弾かせてくれないですかね(^^