200504のブログ

記事一覧
カテゴリー別記事一覧

2005/04/29 大学祭
2005/04/29 野尻抱介氏講演会
2005/04/27 博士編入とか学振とか
2005/04/27 講義情報a.k.a.鬼仏表
2005/04/27 大学祭
2005/04/27 ポリシー
2005/04/26 大学のホームページというもの
2005/04/25 顔マーク
2005/04/22 「ニセ科学入門」授業の行方
2005/04/21 アインシュタイン・イヤー・イン・オオサカ
2005/04/20 プレゼンテーション、特に数式
2005/04/20 科研費
2005/04/19 波動・美容・マイナスイオン
2005/04/14 100年に一度の発明
2005/04/13 CSSの解釈
2005/04/12 中西準子名誉毀損訴訟
2005/04/12 渋谷研究所X
2005/04/12 学振特別研究員
2005/04/11 BLOG

2005/04/29 大学祭

カテゴリー: 教育

毎年感じるんだけど、阪大の大学祭って、なんでああ盛り上がりに欠けるかな。キャンパス内のすごく狭い範囲だけが盛り上がっている感じでねえ。

施設公開で、うちの研究室も公開しました。30人くらい来てくださったかなあ。どうもありがとうございました。


2005/04/29 野尻抱介氏講演会

カテゴリー: イベント・告知

「サイエンス・フィクション: 科学と物語の間」という大学一年生向け授業(少人数セミナー)の企画として、野尻さんに特別講演をしていただきます。

5/16(月)の夕方です。

詳細は

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/kougi/SF/nojiri.html

受講者以外のかたの来聴を歓迎します(ていうか、正規の受講者は八人しかいないのっす)


2005/04/27 博士編入とか学振とか

カテゴリー: 研究

4月になって、研究室の平均年齢がぐっと下がっちゃったんである。

博士課程の上級生が二人抜けて(それぞれ、よいところのPD(?)になった)、M1が三人はいってきた。

しかし、みんな就職希望で博士課程には進まないつもりらしい。M2もそうで、去年のM2もそうだったので、博士課程がすかすかなんである(ひとりしか残っていないのだもの)。

アクティブに研究するのは博士課程の学生とPDなので、実質的に研究する人は現在2名(PDとD2)だけと、かなりさびしい。

これからは、学振特別研究員を勧誘するとか博士編入を勧誘するとかしないと、研究の活気が保てないかもお、と真剣に悩む。

そんなわけなんで、研究環境を変えてみたい人募集(^^)

といっても、研究室のホームページを整備しないと、なんの研究をしてるかすらわからないかもお。


2005/04/27 講義情報a.k.a.鬼仏表

カテゴリー: 教育

昔は「鬼仏表」などと呼んでいたような気がするのだが、阪大ではここ数年「講義情報」なるこじゃれた名前の立派な冊子として、新入生がはいってくる季節に刊行されている。

さまざまな講義の"単位の取りやすさ"を学生が評価してコメントをつけたもの。どこの大学にもあるでしょう。

僕はもちろん愛読者で、毎年隅から隅まで読んでいる。

所詮は、ろくに講義にも出ずに試験で落とされた学生が、その授業をD評価にするという程度のものなので、客観性などまるでないのだが、そこが面白い。毎年読んでいると、評価の変遷などもわかる。

この評価はあくまでも単位の取りやすさについてのものなので、これでA評価(単位楽勝)などと評価されたら大変。D評価なら、最初の授業で「私は講義情報でD評価ですから! 残念!」とか言っておけばいいので、却って楽かも。

それはさておき、現在の阪大では、ポキポキというサークルが作っているこの「講義情報」が、この手の情報源として唯一のものである。つまり、今のところ、完全な独占市場となっている。

常識的に考えれば、そこにビジネスチャンスがあるはずではないか。なぜ、他のサークルは第二の「講義情報」を出版しようとしないのだろう。

競争原理が働けば、最初のうちは価格競争になるかもしれないが、やがて「質」を競うようになるに違いない・・・たぶん。

仮に価格も質も変わらなかったとしても、ひとつの授業について複数の評価が公開されることには意義がある。やるべきやと思うよ。


2005/04/27 大学祭

カテゴリー: 教育

阪大はGWにも大学祭があるのだ。

今日はその準備の日ということで授業なし。明日から大学祭なので、明日も授業なし。

でも、5/2はカレンダー通りに授業があるのだ。5/6もあるのだ。そして、両日とも僕の担当授業があるのだ。

そんな組み方をして、学生が来るのか?

と、思いつつ、授業はちゃんとやるのであるよ。


2005/04/27 ポリシー

カテゴリー: WWW/Weblog

あんまり、こういうことは書きたくないのですが、常識人ばかりではないので、念のため:

匿名かつ見苦しいコメントは、僕の気分で勝手に消します。特に通告しません。

大学のサーバーで運用しているので、宣伝は勝手に消します(自著とか自番組とかはいいですが・・・といいつつ、それもケースバイケース)。

他人への批判を匿名で書き込まないようにお願いします(どこの誰が書いたかを僕が把握できていればいいので、"ハンドルネーム"が即匿名という意味ではないっす)。誰が書いたかわからない批判は僕の気分で勝手に消します。


2005/04/26 大学のホームページというもの

カテゴリー: WWW/Weblog

阪大のホームページがリニューアルされた。

http://www.osaka-u.ac.jp

自分の大学ながら、かなり頭の悪そうな仕上がりで、げんなりする。

なんで、いきなりフラッシュがだらだらと出るかな。

大学のホームページは派手にすればいいというものではない。必要な情報に最小限の手間でアクセスできるようにデザインするべきでしょう。こんなのwebを使わない人が監修したとしか思えん。大学の宣伝としては逆効果でしょう。

そもそも、フラッシュを使わなければデザインできないような業者に発注してはいかん。

阪大のトップページから自分に必要な情報にたどりつけるかどうか、試してみてください。外からの意見が一番効くので、それもよろしく。


2005/04/25 顔マーク

カテゴリー: WWW/Weblog

顔マークを使いたい人が多いみたいなので、onにしました

[にこっ/]


2005/04/22 「ニセ科学入門」授業の行方

カテゴリー: ニセ科学

ここ数年、年に一回「ニセ科学」の授業をやっている。

「ニセ科学入門」という文書↓

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/nisekagaku_nyumon.html

は、その授業をもとに書いたものだ。そこにも書いた通り、これは主として工学部一年生を対象とした「科学と人間」という15回授業の中の一回として、やらせてもらっている。

ところが、再来年の共通教育カリキュラム改訂で、もしかしたら「科学と人間」が消滅してしまうかもしれない。というより、「科学と人間」を含む"主題別科目"というカテゴリー全体が消滅する可能性があるらしい。

これで「ニセ科学」の授業は消滅だろうか。それとも、なにか別の授業にうまく潜り込ませてもらうことができるだろうか。


2005/04/21 アインシュタイン・イヤー・イン・オオサカ

カテゴリー: サイエンス

去る3/23に阪大中之島センターで行なった「アインシュタイン・イヤー・イン・オオサカ」での講演スライドをweb上に置きました。

アインシュタインの"ブラウン運動"の理論についてのお話です。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/texts/Einstein2005/index.html


2005/04/20 プレゼンテーション、特に数式

カテゴリー: ニセ科学

Power PointでもKeynoteでもMagic Pointでもなんでもいいのだが、OHPではなくコンピュータを使った発表をしようとすると、いつも問題になるのが数式をどうやって書くかだ。

Texで書いてもいいのだけど、僕のおすすめは手書きである。

だいたい、OHPの時代にはみんな手で数式を書いていたわけで、Power Pointになったとたんに、Texの式がうまく貼れないだの数式エディタが使えないだのと言い出すのは、どっか間違っている。図も式も手で書けばいいのだ。

以前は紙に手書きした図や数式をスキャナーで画像化して使っていたのだが、つい最近になってWacomのタブレットとIllustratorで書く(描く)技を会得した。

先日の"アインシュタイン・イヤー・イン・オオサカ"でもそうやって書いた数式を見せた。例えばこれ↓

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/texts/Einstein2005/slide15.PNG

(講演全体もいずれ公開しますが、今はまだ準備中)

手書きじゃなきゃ、この味は出ません(^^

ちなみに、このIllustratorとタブレットを使った「手書きPowerPoint」を教えてくれたのは、共同研究者の湯川君(東大物工)。


2005/04/20 科研費

カテゴリー: ニセ科学

科研費の内定通知が届いた。

今年はだめじゃないかと思ってたんだけど、無事に採択された。よかったよかった。


2005/04/19 波動・美容・マイナスイオン

カテゴリー: ニセ科学,波動

なぜか美容関係の掲示板で「ニセ科学入門」の話が出ていたので、少しコメントしておきました↓

http://www.kodama.com/bbsbin/default.asp?bbs=kirei&tno=721

この掲示板では、波動の人が「超弦理論」だとか「ラジオニクスの原理」(それはオカルトです!)だとかを持ち出して、他の人たちを煙に巻いている様子を読むことができます。ある意味、貴重なケーススタディの場になっていると言えるでしょうか。

ニセ科学なんかほっておいたらいい、とお考えの科学者の皆さんは、こういう議論を読んで考えを改めるべきかと。

マイナスイオン三人衆(山野井・菅原・堀口)についての言及もあり。彼らはとても研究者とはいえない連中なのに、どうしてあのような"マイナスイオン権威者"としての地位を築けたのか(菅原はNHK経営委員にまでなっています。そんなことだから、NHKは不祥事が続くのかもね)、誰かがきちんと検証しておくべきかもしれません。


2005/04/14 100年に一度の発明

カテゴリー: 雑多な疑問や意見

以前、ネット上の別の場所にも書いたのだけど、Blogを作ったので、ここにも書いておきます。

例の青色発光ダイオード。たしかに立派な発明だし、実用上の重要性は明らかなのだけど、あれを「100年に一度の大発明」とか言う人たちがいるのは理解に苦しみます。発明者当人までそういうことを言っているようなので、いくらなんでも見識を疑わざるを得ないわけですが・・・

「青色発光ダイオード」という言葉は「ダイオード」の上に「発光」と「青色」のふたつの修飾語句がついたものです。どういうことかというと、それ以前にまず「ダイオード」という大発明があり、さらに「発光ダイオード」というこれまた立派な発明があって、「青色発光ダイオード」はその上に成り立っているわけです。

発明で一番偉い(偉いというと変だけど)のは、世の中にそれまで存在しなかった「概念」を作り出すことでしょう。「ダイオード」は間違いなくそうだし、「発光ダイオード」もたぶんそれに該当するのだと思います。

一方、「青色発光ダイオード」はまったく違う。すでに赤と緑は存在していたので、あとは青さえできれば実用の途が大きく広がることは誰でも知っていました。"誰が先にやるか"そして"どのようにやるか"だけの問題だったと言っていい。もちろん、それを実現したのはすばらしいことですが、それは本当に「100年に一度の大発明」なのか。

与えられた問題を実現するより、「概念」の発見のほうが圧倒的に難しいので、仮に青色発光ダイオードが100年に一度だとすると、発光ダイオードは1000年に一度の大発明で、ダイオードは10000年に一度の大発明という感じでしょうか。まあ、それでもいいですけど、そんなことを言ったら、相対性理論なんて100億年に一度の大発見くらい? そう考えていくと、「青色発光ダイオードは100年に一度の大発明」なんていう表現がいかに見識を欠くものかがよくわかるはずです。そんなこと、言わなきゃいいのに。

「ノーベル賞に一番近い」という世評もいかがわしいですが、それはまあどうでもいいか。元概念となる発光ダイオードは、たぶんノーベル賞をもらってないのじゃないかな。


2005/04/13 CSSの解釈

カテゴリー: WWW/Weblog

ウェブサイトの各ページをCSSで書き直している。

まあ、見た目を変えてるだけなんだけど。

Internet Explorer 5.2がブロックの大きさに関する指定(marginやpadding)を誤って解釈するためか、IEで見ると横に大きな空白ができてしまうようだ。これはIEが悪いので、ほっておく。たぶん、そういうことなのだと思う。IE6(OSX版は存在しないと思うけど)では正しく表示されてるに違いない(確認できない)。

safariとfirefoxは正しく表示する(フォント指定など、他の点ではうまくいっていない部分もある)。たぶん、opera等でも大丈夫。

検索してみるとOSX版IE4.5はスタイルシートを正しく解釈するらしいので、5.2は改悪されたのか? それとも僕のスタイルシートがまずいのか?

いずれにしても、ブラウザごとの誤動作回避策(いろいろ開発されているが)などは採用しないので、表示が変ならブラウザを疑ってくれ(^^


2005/04/12 中西準子名誉毀損訴訟

カテゴリー: 雑多な疑問や意見

産総研化学物質リスク管理研究センター長の中西準子さんが京大地球環境学大学院の松井三郎さんに「名誉毀損」で訴えられたという話。

以下のページに提訴側のプレスリリースと新聞記事がまとめて置いてある

http://eritokyo.jp/independent/nagano-pref/matsui-nakanishi-lawsuite01.html

おだやかじゃないなと思いつつ提訴側のプレスリリースを読むと、驚くべき記述に目がとまる。「提訴に至った理由」(2)を参照してほしい。中西氏が「環境ホルモン問題は終わった(リスクは無視できるほど小さい)」と主張していることに対して、松井氏は「このような誤りを断じて見過ごすことはできないものと考え、貴重な研究時間を割いて、敢えて本件提訴に踏み切ったのである」と書かれているのだ。

つまり、直接の名誉毀損だけを問題にするのではなく、「環境ホルモン問題は終わったかどうか」をも問題としたいということらしい。これは、むしろそちらのほうが主眼ではないかと勘ぐられてもしかたのないプレスリリースの出し方である。

すると松井氏は「環境ホルモンのリスクが小さいかどうか」の判断を司法に委ねたいのかという疑問がわく。しかし、それを科学者が判断しなくてどうするというのだろう。科学者よりも法律家のほうが正しく判断できると本気で考えているのなら、世の中に科学者は不要だ。松井氏は自分で自分の立場を否定しているのではないか。

そうでないとしたら、「理由(2)」は「学問上の敵だから、訴訟する」ということか。しかし、学問の世界でそんな理由が通るはずはない。

もちろん、所詮これは名誉毀損の訴訟なので、間違っても裁判所が「環境ホルモン問題は終わったかどうか」についての判断をくだすことはないだろう。実際に上記の「理由(2)」が訴状に書かれているのかどうかも僕は知らない。

しかし、名誉毀損にかこつけて、学問的立場の相違を司法の判断に委ねようとした事実はこのプレスリリースによって永遠に残る。このような裏の意図が明確にされている以上、名誉毀損が事実だとしても(ホームページの記述は即座に取り下げられているので、名誉毀損も否定されると思うが)、この訴訟を支持することはできない。なぜなら、僕は「環境ホルモン問題は終わったかどうか」を判定するのは科学者の仕事だと考えるからだ。

とにかく、謎の訴訟だ。こんなことがまかり通ったら、学会で質問もできやしない。

訴訟についての中西さんの考えはホームページでおいおい明らかにされていくらしい↓

http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/

松井さんの研究室ホームページは↓だが、ざっと見たところでは訴訟の話が書かれている箇所はなさそうだ。

http://enfitwww.env.kyoto-u.ac.jp/index.html


2005/04/12 渋谷研究所X

カテゴリー: ニセ科学

日本版"Popular Science"誌に連載中の「渋谷研究所X」は、怪しい科学に突っ込む懐疑派系コラム。ビリーバー対懐疑派の対談形式で進む記事は路線こそ「お笑い」ですが、リサーチはきちんとやってます。

ていうか、これを書いてるのは僕の友人とその仲間で、僕もゲラの段階でいろいろ意見を言っているのです。

すでにマイナス・イオン・波動・水からの伝言・血液型などの定番ニセ科学を扱ったので、バックナンバーを探して読んでみてください。置いてる書店がなかなか見つからないんですけどね。

「水からの伝言」はおそらくこれまででもっともまともな批判記事になっていると思います(でもお笑い)。

Popular Scienceのウェブサイトは↓

http://www.popsci.jp/


2005/04/12 学振特別研究員

カテゴリー: 研究

来年度の学振特別研究員募集が始まった。

学振の最終締め切りは6/10だが、阪大の本部締め切りは5/20。うちの部局はいちおう5/12が締め切りらしい。ちょっと早すぎるので、部局締め切りだけでも遅くするよう交渉するつもり。

他大学の締め切りはいつに設定されてるでしょうか。情報求む。阪大はいつも早いんだよね。

PDでうちに来たいというかたは、以上のような日程なので、早めにご連絡ください。


2005/04/11 BLOG

カテゴリー: ニセ科学

ppBlogを使ってweblogを始めることにしました。

あまり頻繁には書かないと思いますが。