標準的なUNIX環境でのコンパイルと実行について

ここでは、UNIX(LINUXやFreeBSDなどを想定)のコンソール (kterm,xterm,gnome terminal等のターミナルエミュレータ)環境でのコンパイルと実行の方法を示す。

UNIXコンソール(ターミナルエミュレータ)とそこでのコマンド等については、 たとえば降旗大介先生の 「応用数理学7」の講義ノートなどを参照。

以下ではシェルプロンプト(ターミナルの入力要求)を#と表記する。シェルの設定によっては%や>などのことがある。 OSがLINUXやFreeBSDなら、GNUコンパイラを使う場合が多いだろう。 その場合、コンパイルのコマンドはFORTRANならg77、Cならgccである。 以下ではそれを前提とする。

コンパイル

実行

  1. 入出力にファイルを使わない場合
    FORTRANプログラムで入出力をread(*,*),write(*,*)によって行なった場合と Cプログラムで入出力にscanf,printfを使った場合、入出力は「標準入出力」 に対して行なわれる。一般には標準入力はキーボード、標準出力は画面である。
    
    #./prog1    (実行ファイルprog1を実行)
    #./a.out    (実行ファイル名がa.outのとき)
    
  2. データの入力をキーボードではなくファイル in1 から行なう場合
    < は入力のリダイレクトと呼ばれ、標準入力をキーボードからファイルin1に切り替える。
    
    #./prog1 < in1
    
  3. 結果を画面ではなくファイル out1 へ出力する場合
    > は出力のリダイレクトと呼ばれ、標準入力を画面からファイルout1に切り替える。
    
    #./prog1 > out1
    
  4. 入出力ともにファイルを使う場合
    
    #./prog1 < in1 > out1