ターミナル初心者のUNIX (サイバーメディア・gnome版)

  1. ターミナルの起動と初めてのコマンド
  2. ファイルを作る
  3. いくつかのコマンド
  4. プログラム(C言語)を動かす

ターミナルの起動と初めてのコマンド

gnomeの"足跡"をクリックして、"ユーティリティ"にある"gnome ターミナル"を選択する。 すると、gnomeターミナルのウィンドウが出現する。
実はgnomeパネルにktermというアイコンがあり、それもターミナルなので、そちらを使ってもよい。ただし、たぶんgnomeターミナルのほうが高機能。ほかにもxtermやrxvtなどというターミナルもあり、少しずつ違う。xtermはたぶん日本語が表示できないと思う。
[sp*** sp***]$
などという表示が出るだろうか(sp***はログイン名のつもり。こういうのとは全然違うものが出ても驚かないように。$ではなく%が出るかもしれない)。 これが"コマンド・プロンプト"だ。面倒なので以下ではこのプロンプトを$とだけ書くことにする。

コマンド・プロンプトを出しているのは"シェル"とよばれるプログラムで、このシェルがユーザーとコンピュータの仲立ちをする。シェル・プログラムにもいろいろな種類があるが、特に設定を変えていなければbashという名前のシェルが起動しているはずである。

このプロンプトの後ろにキーボードから命令を入力すると、コンピュータは命令通りの作業をしてくれる。 ためしに
$whoami
と入力してみよう($はプロンプトなので入力しなくてよい)。whoamiというのがひとつの命令だ。

入力ミスをしたときは、エディタやワープロと同様にBack spaceや左右の矢印キー(→と←)などを使って修整できると思う。 最後にEnterを押す。すると、なにやら表示されて、再びコマンドプロンプトが出現する。 表示された内容を確認すること。入力した命令と対応しているだろうか。

ターミナルでの仕事は、基本的にこの繰り返しである。つまり 最近はUNIXでもターミナルを使わずに作業できるプログラムが増えているが、ネットワーク経由で他のコンピュータをを利用する場合などは、このターミナルを通した作業が基本となる。慣れておいたほうがなにかと便利。

さて、次に進む前に重要なキー操作をひとつ覚えておこう。コマンドが暴走してしまったり、うんともすんとも 言わなくなってしまったときに、強制的にコマンドを終了させるキー操作だ。それはCtrlキーを 押しながら、cのキーを押すこと。"Ctrl-C"とか"コントロールC"とか"^C"とか書いたり呼んだりする(最後のは 呼べないが)。もっとも、gnomeの場合はターミナル・ウィンドウの右上にある×印を押せばターミナルそのものが 終了するので、最悪の場合その手でもいいだろう。"^C"はターミナルそのものを終了させるのではなく、直前の コマンドだけを終了させてくれる。

 もうひとつ、知っておくと便利なのが過去に入力したコマンドの再入力操作だ。 コマンド・プロンプトが出ている状態で上矢印キー(↑)を押すと、ひとつ前に入力したコマンドが出現する。上矢印を押すたびにひとつずつ前に戻れる。このコマンドは修整することもできるので、まったく同じコマンドの場合だけでなく、ちょっとだけ違うコマンドを入力する際も便利
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