日時
2017年6月16日(金) 16:30–
場所
大阪大学サイバーメディアセンター 7F 会議室
題目
非平衡ゆらぎのKPZ普遍クラス -厳密解から実験へ、実験から厳密解へ-
発表者
竹内 一将 氏 (東京工業大学 理学院物理学系)
要旨

スケール不変な数々の非平衡ゆらぎを記述する普遍クラスとしてKardar-Parisi-Zhang(KPZ)クラスが知られている。KPZクラスは、1次元系で厳密解が得られたのをきっかけに急激に理解が進展し[1]、Isingに比肩する重要性をもつ非平衡クラスと言われることもある。そこで本セミナーでは、講演者による液晶乱流の成長界面ゆらぎの実験結果[2]を軸に、1次元KPZクラスについて知られている主要な結果のレビューを行う。特に、厳密解で知られている知見がいかに実験に現れるか、その相互関係を強調する。また、理論的に未知の実験結果が数理的進展に繋がった例として、時間相関に関する最近の結果[3]を紹介する。

[1] 以下のようなレビューがある:T. Kriecherbauer and J. Krug, J. Phys. A 43, 403001 (2010); I. Corwin, Rand. Mat. Theor. Appl. 1, 1130001 (2012); T. Halpin-Healy and K. A. Takeuchi, J. Stat. Phys. 160, 794 (2015).
[2] K. A. Takeuchi and M. Sano, Phys. Rev. Lett. 104, 230601 (2010); J. Stat. Phys. 147, 853 (2012).
[3] J. De Nardis, P. Le Doussal, and K. A. Takeuchi, Phys. Rev. Lett. 118, 125701 (2017).