「いちから聞きたい放射線のほんとう」の訂正箇所とその説明です。
現時点での説明無し正誤表は
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/texts/errata140604.pdf
にありますので、ダウンロードしてください
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●P22 L1
「原子の直径が1kmだとしたら、原子核は直径10cmのボールくらい。電子はそこから1kmくらい離れたあたりにいる」
原子核は原子の1万分の1くらいの大きさというのを例えで説明したくだりなのだけど、直径1kmなら電子は原子核から500m離れているのではないかという指摘を何人かのかたからもらいました。うーん、原子の直径が1kmというのを最終段階で書き足したから、こうなんですけど、かといって、電子までの距離を500mにすれば正しいかというと、そういうわけでもないので、どうしようかなと悩み中。全部「だいたい」の話なんだよね。1万分の1だって「だいたい」だし、そもそも原子の直径と電子の位置の関係も「だいたい」だし。これは悩んでいます。とりあえず、500mにしておくかなあ
●p24 最後の行
「それはイオンとは関係ないよ」→「気持ちいいのはイオンとは関係ないよ」
にしようかな
●p40 L6
「規制された」→「制限された」
ヘリウム不足だからって、風船を行政が禁止したわけでもないね
●p67 最後の行とp68 L1
「10億個」→「100億個」
ひと桁書き間違えた
●p69 L4とL5
「1兆の1兆倍」→「1兆の5兆倍」
正しくは180mLで「1兆の6兆倍」。「1兆の1兆倍」なら30mLなので、ひどく違うわけでもなく、きりのいい数字を書いただけだと思う
●p69 L8
「2億倍」→「2万倍」
超恥ずかしい間違い。たぶん、写し間違い。もし、上のように「1兆の5兆倍」に変えるなら、ここも「10万倍」に
●p72 L1
「からだに吸収されにくい代わりに、いったん吸収されたものは骨に取り込まれて」→
「からだに吸収されにくい代わりに、吸収されたうちの一部は骨に取り込まれて」
ICRPが使っている数字だと、ストロンチウムのからだ(血漿)への吸収率は大人で約30%。骨に取り込まれるのはさらにそのうちの25%とされている。骨に取り込まれるのはわずかだということ
●p80 L7
「4倍」→「3倍」(2刷で訂正済み)
ただの恥ずかしい間違い
●p87 L1
「100ベクレル弱」→「だいたい100ベクレル」
だいたい100ベクレルであって、「弱」とは限らない
●p90 L10
「からだが吸収したエネルギーのうち、20倍して」→「からだが吸収したエネルギーのうち、α線の分を20倍して」
●p102 L8
「新宿の測定場所は、以前はビルの屋上にあった」→「新宿の測定場所は、ビルの屋上にある」
近い将来、地上に設置される予定だが、まだビルの屋上にあるそうです
●p115 L4
「当たるのか」→「当たるのかな」
●p119 L5
「ないんだ」→「ないんだ。骨に吸収されるのはごく一部だから」
ここでも再度書いておいたほうがよい
●p147 L8
「がんになる確率」→「がんで亡くなる確率」(2刷で訂正済)
この後に詳しく説明してあるし、何度か正しく書いてあるので、これだけで誤解はしないと思いますが
●p166 L1
「たくさん残っているはず」→「残っているはず」
たくさんではないと思う
●p168 L14
「遠くから飛んでくるんだよ。」→「遠くから飛んでくるんだよ。太陽からもやってくるし。」
全部が超新星から来るみたいな書き方になっているので追記