杉野教授の2002年論文にも捏造疑惑で調査、という記事がしばらく前に出てました。例の2ちゃんねるに出たやつですね。
杉野教授と共著論文のある人は自分の論文を全部チェックしたほうがいいでしょう。いつ捏造が始まったのか気になります。
と思っていたら、新聞によると、杉野教授は懲戒解雇決定に不服申し立てをしたようです。医学部の捏造はあんなに軽い処分だったのに、なぜ解雇か、ということでしょうか。わかりませんが。医学部の事件の処分が軽すぎたのですが。妙に軽い処分をすると、あとあとまで祟ります
ここで再び軽い処分に変更するようなことになったら、阪大の信用はなくなりますね。それは僕を含む阪大の研究者にとって、深刻な問題です
それよりなにより、助手氏の死について、原因や経過を解明してほしいのですが、これは警察の仕事か
村上宣寛(日経BP)
Blood Typeじゃないほうのバーナム式性格判断を作った富山大学教授の本です。
だいぶ以前から話題だった気はするのですが、今日四条河原町で買って、帰りの電車で読みました。
タイトルから俗流心理テストの話かと思っていたら、ヤリ玉に挙げられてるのはロールシャッハ・矢田部ギルフォード・内田クレぺリンと有名どころばかりです。枕はもちろん血液型。これはおもろかった。
性格を12の特性で計るとされているYGテストが、まじめに因子分析すると3因子になっちゃうという研究の話など、ためになります。
マイナスイオンとごっちゃにすると、技術に興味のある人とモラルに興味のある人との間で決して噛み合わないので、「技術と効果」に絞って議論できる項目を別立てにします。カテゴリーも「ニセ科学」ではなく、「サイエンス」にしました。
この項目だけは、企業モラルや産学連携のモラルについては目をつぶる場にしてください。NEDOの技術と効果との関連についてもここで。
「nanoeイオン」は科学用語ではなく松下の登録商標なので、タイトルを変更しました。
これって、nanoeと名付けた技術によって生成するイオンの総称なのでしょうかね
マイナスイオン商品のうちで唯一、多くの使用者が効果を認めるのがドライヤーです。これだけは、なんか効果があるのかもしれない。
というわけで、以下は小波さんのところでの議論のまとめ
調べてみると、髪の毛はプラスに帯電しやすい。特にプラスチックのブラシを使うと、例の「エボナイトとフランネル」を使った静電気実験と同様で、プラスに帯電しやすいと思われます。静電気が起きれば、髪はまとまりにくくなるでしょう。
ドライヤーがコロナ放電を使っているとすれば、プラス電荷を中和する効果があるかもしれません。髪はまとまりやすくなるかもしれない。
まあ、これでいちおう筋は通りそうです。もっとも、ドライヤーの現物を持ってるわけでもないので、本当のことはわからんですけど。
これが正しいとすれば、要は髪の毛がプラスに帯電しやすいから、負に帯電させる装置が役に立つという、それだけの話なのですね。ドライヤーの効果があるからといって、マイナスイオンを吸い込んだら身体にいいという話にはまったくつながらないわけです。
これでいいかなあ。
追記(10/21):
効果の有無はそうそう単純な話ではないということがわかってきたので、コメントもぜひ読んでください。
週末に北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニットで話します↓
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/
いつもの「ニセ科学入門」というよりは、「科学コミュニケーションとニセ科学」という感じの話にする予定。むしろ、「ニセ科学とコミュニケーション」か・・
他大学では話すのに阪大では話す機会がないですねえ(先日、物理のCOE合宿でしゃべりましたが)。阪大にもコミュニケーションデザインセンターというのがあるんですけどね。伊勢田さんはそこに呼ばれてたんじゃないかな